第七話 「ウルフ」
三日目
今日は最初の依頼の日。今回は、ウルフ五体討伐だ。
まあ、弱い魔物のようだし、余裕で勝てるだろう。(Eランク)…さすがに千体いたら勝てないか。
そう考えながら森へと行く。
あ、そうそう。途中に盗賊が馬車を襲ってたみたいなので、すこーし痛めつけておいた。
森につくと、ゴブリンが三体お出迎えをしてくれた。こんな奴、そこらへんに落ちてるリンゴの芯と同じだ。ささっと切って前へ行く。今後、ウルフ五体に会えるよう願いながら。
一時間後
まったく会えない!何回か遠吠えが聞こえたけどいない!!どういうことだよ!遠吠えが聞こえた場所にいないって!おかしいだろ!!
「わお~~~~!!」
ちょうど俺が愚痴を言い終わったところにウルフの遠吠えが聞こえた。おれは、今度こそ!と思いながら走り出した。
遠吠えの聞こえたほうに行くと、百体ぐらいのウルフがまとまっていた。
「ウルフが見つからなかったのはこれのせいか。」
そう呟いて、俺は、隅っこの五体を倒すことを考える。
なんせ、以来の数は五体。それ以上倒しても報酬が増えることはめったにないのだから。そんなことを考えながら近づくと、
「パキッ」
と、枝の折れる音がした。すべてのウルフがこっちを向く。そして、すべてのウルフがこっちに走ってきた。
ちなみに、ウルフがまとまると、Dランクほどの強さになる。おれは心の中で(\(^o^)/)などと思いながら応戦する。(\(^o^)/はオワタのこと)
そして二十分後。おれはすべてのウルフを体力ぎりぎりで倒したのだった。
三十分後
いや、それにしても強かったな。と考えながらバルドにウルフの素材を提出した。すると、
「おい。なんでウルフ討伐なのに上位種族のハイウルフまで狩ってるんだ?ハイウルフがまとめる群れはCランクにもなるんだぞ?」
とバルドが言った。そんな強くなかったが、確かにこいつだけてこっずたな。話を聞くと、ハイウルフは単体でもDランクもの強さがあるからかなり危険らしい。そして、報酬銀貨五枚をもらって宿へ帰ったのだった。