第五話 「ギルド」
俺は、町に入るとすぐナビに
「ナビ、ギルドはどこだ?」
と聞いた。すると、ナビはマップを出し、答えた。
「マップの案内通りにいくと、大きな看板があります。そこがギルドです。」
そう返事をされてから、俺は歩き出した。
5分後
中に入ると、カウンターには、行列が並んでいた。まあついたのが夕方だから仕方がないのだが。行列に並ぶのは嫌なので、なぜか空いているカウンターへと向かう。
すると、かなりこわもての男が立っていた。顔には古傷、体の鎧も少し傷ついている。いかにもみんながおびえそうな雰囲気を出している。
ま、そんなことは関係ない。早く登録を済ませて寝たいからな。そして俺はこわもて男に、
「なあ、ギルドの登録をしてもいいか?」
と話しかけた。話しかけられたのが意外だったのか、男は、一分ほどボーっとしてから、われに返り、返事をした。
「別に問題ないが…俺が怖くないのか?」
「怖くねーよ。ただ古傷が多いだけだろ。逆に空いててちょうどいいわ。つか早くしろ。」
俺は男に返す。すると、きちんと対応をしてくれた。
「そうか…俺はバルド。まずはこの神に必要なことを書いてくれ。出身地は書かなくていいぞ。」
言われたとおり紙に、名前、年齢、クラス(職業)、LVを書いた。その後、不思議なカードに血を垂らす。これでギルドカードの完成だ。(名前はもちろん偽名)
作成が終わると、バルドが説明を始めた。
「らんくは、F、E、D、C、B、A、S、SS、Vの九個。大体わかるだろうが、Fが一番下で、Vが一番上。モンスターはVを除いた八個。強さはさっきと変わらない。依頼は、自分のランクの一つ上か、それ以下しか受けられない。分かったな?」
おれは、
「大体わかった。」
と言って歩き出した。