表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

under 500

BIRTHDAYレストラン

1000人規模のレストランの厨房の前の席にいる。


彼女とのディナーだ。


今日は僕の誕生日。


彼女がこのお店を予約してくれた。


もう、楽しみで楽しみで仕方ない。



「あれっ、ヨウコじゃない?」


「えっ、嘘?ナギサ?」



彼女の親友が偶然来店し、二人は長い間、話し込んでいた。


やがて、その友人は去り、彼女と二人の時間が続いた。


他愛もない会話の中に、僕の誕生日の話は全く出てこなかった。


すると、ケーキを運ぶ店員が出てきた。


でも、どんどん遠ざかってゆく。


それが連続した。


出てきたと思うと、違うテーブルに運ばれる。


自分の番はなかなか来ない。


そして、やっと僕のテーブルにケーキが来た。


しかし、ケーキには彼女の名前が書いてあった。


そして、歌にのせて彼女の名前が連呼された。


あちらのお客様からです、と言われて向いてみると、彼女の親友が手を振っていた。



「実はね、私の誕生日は今日だったの」



彼女が僕に伝えていた誕生日は嘘だった。


そして彼女は、僕の誕生日など一切覚えていなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ