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Mamemaki War 6

 パァン・・パァン・・

「うおっ・・やりあってんな」

 とても豆まきのイベントとは思えないような音が、屋敷の北側で起こっていた。

「思ったより早ぇな。急がねぇと狙い撃ちにされちまう」

 霧島は屋敷の壁にところどころにある窓枠や窪みを巧みに利用しながらボルタリングの要領で3階まで登っていった。先ほど確認できた屋敷内の様子を見る限り、すでに赤と黄チームも侵入できているようだった。

「ん?この部屋で合ってるよな?」

 霧島は左右に身体をふれながら室内を確認するが、どこを見渡してもゆなの姿はなかった。

「マジかよ・・。そういえばチョコを作るとか言ってたか?」

 思えば、ルール説明にゆなが移動しないとは言っていなかった気がする。あくまでゆなのフラッグを受け取ることが勝利条件だった。

 ということはキッチン辺りにいるのだろうかと思い、とりあえず降りようとした瞬間、

「霧島さん!見つけましたよ!」

 霧島がその声に一瞬身を固くすると、自分の顔すぐの壁に豆が当たった。身体をよじって下を見ると、シルヴィアが霧島のいる窓に向かって手にしたサブマシンガンを向けている。

「お、おいおい・・。てっきりなかにいると思ってたぜ」

 霧島は窓枠に左手をかけたまま、ホルスターから銃を抜こうと右手を自由にした。しかし再び窓枠の近くに豆が発射された。

「そうですね。早くお嬢様のもとへ行きたいところですが、窓から侵入する不届き物を見つけたからには放っておけませんね」

 シルヴィアはくすくすと加虐的な笑みを見えると、再び銃口を霧島に向けた。今度は外すつもりはなさそうだった。

「な~に言ってんだ。俺は一刻も早くゆなの元へ駆けつけようとしてるだけだぜ。ここでやられるつもりはねぇな!」

 霧島はそう言うと、窓枠に足をかけ林の方向へ向かって大きくジャンプした。当然、シルヴィアは冷静に霧島への銃口を追いかけていく。

「何をやってるんです!そんなことしたら避けられませんよ!」

 シルヴィアが引き金に絞ろうとした瞬間、

ペチン。

 木の実があたったような軽い感触が背中に走った。

「ビ――――!黄チーム一名脱落」

 脱落を知らせるけたたましい音が鳴り響いた。

 驚いたシルヴィアが後ろを振り向くとメイドが一人銃口をこちらに向けて立っていた。月川だった。

「シルヴィアあめぇな・・。これはチーム戦なんだぜ」

 無事に着地できた霧島が彼女の後ろから現れた。

 地面を転がったのか、木の葉や土が身体中についている。

「SPの方々はホントに無茶なさいますね・・正直ついていけません」

 月川が呆れたように言った。

「まぁな~。でもま、勝てばいいんだよ勝てば」

 霧島はそう言うと、今度は屋敷の入口の方へと向かっていく。

 ついに、全チームが屋敷内へと侵入することとなった。

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