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アナザーワールド 〜My growth start beating again in the world of second life〜  作者: Blackliszt
第3部 〜ダンジョン ”テール” 攻略〜

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203 対面

「リアム、ティナちゃん元気だった?」

「え、うん。まあ」

「はい。アイナさんたちがいなくて私もリアムも寂しかったです」

「そうね。私もよ」


 なんともアットホームな雰囲気だ。


「よくきたなレイア!」

「ちょっとお母さん・・・!」

「ラナも、ウォルターもな」

「よく来たね」

「うん。父さん、母さん」

「・・・」


 本当にこれから、親と子同士も含んだ決闘が始まるのだろうか。


「エクレールはこの1週間。大丈夫だったかしら」

「大丈夫そうではあったぞ? まあおっちゃんがいなくて大変そうだったがな」

「あらそう。ところであなた新顔よね? リゲスさんって呼んでね。おっちゃんはダメよ」

「わ、わかったか・・ら。離じてくれ!」


 リゲスに熱く抱擁を受けるゲイルと、親と子でなくてもなんとも和やかな雰囲気。


「・・・きたか」


 しかし──


「・・・父さん」


 その和やかな空気はある父と子、つまりは互いのリーダー同士の対面によって一気に凍りつく。


「よう・・・みんな硬くなるなって! 変に緊張してもしょうもないだけだ」

「そうだね。せっかく温めた筋肉を硬直させてもつまらないし」

「わかってんなリアムは」


 リアムとウィルが言葉を交わす。しかしやはり周りの雰囲気は良くなく、2人の会話もとても違和感を感じる会話だ。


「緊張は鋭く、全身をざわつかせるような神経を尖らせるものものじゃないとな」


 こんなドロっとした緊張は必要ない。


「よしそれじゃあ早速、くじ引きといくか」


 また、ウィルが時間だと手を叩く。


「待ってよ父さん。その前に・・・」


 だが、リアムが待ったをかける。


「そっちの助っ人を紹介して」


 流されない。決して主導権は渡さない。


「・・・いいだろう」


 ウィルがつまらなさそうな、不機嫌そうな表情をしてリアムの要求に応じる。


「それじゃあ紹介しよう! これ以上、長引かせてもな」


 そしてウィルは、自分が出てきたロッジの入り口を空けると──


「・・・まさか」

「・・・そんな」


 その助っ人が、奥から姿を現す。


「紹介します! 今回の我がパーティーの助っ人!」


 そしてウィルが大きく両腕を開いてその人物を迎えると──


「ヴィンセ〜ント・ブラッドフォード」

「よろしく諸君」


 ニヤリと笑顔を浮かべ剽軽に、粛々と瞬きをして挨拶するヴィンセントを・・・


「なんでパパが・・・」


──驚愕する第2世代のアリアたちに、紹介する。

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