第一話②
走り込む音と共に、ミノルが施設の一角にある部屋へ入る。
「ここがシミュレーションルーム…?大分殺風景だな…。」
高めの天上、壁、床全てが白く、それ以外の構造物は何も見当たらない。
…最初に目覚めた部屋がここだったら戸惑っただろうなぁ。
などと思いつつ、部屋の中央に位置取る。
《…お早い到着ですね。》
突如、背後から声がする。
驚いて振り返ると、黒いライダースーツのような服を身に着けた、綺羅星のように輝く髪を持つ女性が居た。物凄い美人だ。
身体のラインも素晴らしい。出る所は出て、締まる所はしっかり引き締まっているが、それでもなんというか、心の芯の強さを感じる。
その姿は女神ではなく、戦乙女と呼ぶに相応しい。
そして、その容姿端麗っぷりにミノルは声が出なくなる。
《…?いかがなされましたか、ミノル様。》
「あっ、いや、ご、ごめん…。お、驚いちゃってさ…。」
視線が泳ぐ。
きっと目の前の彼女はこちらの視線の動きには気づいてるだろうけど、それでも止められなかった自分を責めたい。
《それは失礼致しました。》
《…ではミノル様、シミュレーションの前に少し、実力テストと参りませんか?》
言い終わると同時に、彼女が拳を握り締め、構える。
「と、唐突!?…ちょ、ちょっと待って。君は、一体誰なんだい?」
突然の展開に両手を前に突き出し、停止のポーズをするミノル。
《…あぁ、そうですね。先ほどはこの姿ではありませんでしたから。》
思い出したように目の前の彼女が戦闘の構えを解き、手を前にを重ね丁寧に会釈する。
《改めて自己紹介を。私はデウス・エクス・マギナ。そしてこの姿は対睡魔決戦戦闘用端末です。》
《有事の際はこの“私”と共に出撃する事となります。》
「そ、そうなんだ。よろしく。」
安心して両手を下ろし、握手の為手を前に出す。
《はい。よろしくお願い致します。》
優しい笑顔で手を握ってくれる。そして、彼女の手のひらから伝わる熱で少しドキリとする。
握手が終わった後も、ミノルは少し惚けた様子だ。
デウスの手の感触を確かめるように掌を軽く握りしめたり開いたりしている。
その様子を知ってか知らずか、デウスは次の言葉を並べる。
《…それではミノル様。》
デウスは左足を軽く下げ、握った左手を腰に構え、更に右手を前に突き出し握り締め構える。
「?」
《初日ですが、少々厳しめに行かせて頂きます。》
その日ミノルは、戦うという事の本質を嫌と言うほど教えられる事となった。
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一方的な攻防が、二人の間で繰り広げられる。
ミノルの攻撃は紙一重の所で躱され、しかしデウスの攻撃は狙いすましたように急所へと叩き込まれていく。
しかし、やられっぱなしで居られるものか。
せめて彼女に一矢報いたい。
その執念が、途切れそうなミノルの意識を繋ぎとめている。
《ふっ!》
デウスの抜き手がミノルの首元に突き刺さらんと迫る。
ミノルはそれを身体を後ろに倒し回避。そして反動を利用し距離を詰める。
「はぁっ!」
勢いに任せ放たれたミノルの右拳がデウスの頬を捉える。
ヒットを確信した瞬間、それを読んでいたかのようにデウスのカウンターキックがミノルの左脇腹に刺さる。
「ぐはっ…!」
受けた衝撃でミノルの身体が壁際まで吹っ飛ばされる。
《…収集データ解析、身体能力、反応速度、双方とも一般的な数値よりも高レベル。》
構えを解き、無警戒なポーズで淡々と解析するデウス。
その声が聞こえているか定かではないが、膝を震わせながらも立ち上がるミノル。
《…耐久力も十分ですね。》
「はぁ…はっ、そりゃぁ、どうも…っ!どんなに逆境でもっ、諦めないのがっ、正義の味方の条件の一つだからな…っ!」
なんという強さだろうか。
俺が来る前からずっと一人で戦い続けてきたからなのか、こちらの攻撃が当たる気配すらない。
これが実戦経験の違いって奴か?
痛む身体に鞭を打ち、足元を震わせながら立ち上がるミノル。
デウスはと言うと髪を靡かせ、
《…さて、どうしますか?テストは終わりました。後はミノル様の選択次第です。》
愉しそうに微笑むデウス。
ミノルは無言でファイティングポーズを取る。
《…良いですね、とても好感が持てます。やはり、戦士とはこうあるべきですね。》
どうやら好感度が上がったようだ。
デウスもミノルを見据えて構える。
間違いなく、次の一撃で勝負が決まる。
《…では、行きます。ご容赦下さい。》
デウスが駆ける。ミノルの意識を刈り取るべく。
その間ミノルは思考していた。デウスは次に何処を狙ってくるのか。
デウスの攻撃はとても正確だ。確実に相手を再起不能にするような攻撃、そして威力。
それだけの攻撃を喰らってもなお立ち上がる自分の精神力。
ならば、だ。
相手を、いや、俺を確実に無力化するのに効果的な部位は”ここ”しかない…っ!
ガシィッ。
《!?》
「…やっぱりな。君なら絶対に顎を狙ってくると思ってた…っ!」
ニヤリと笑うミノル。それに応えるようにデウスは、
《素晴らしい、合格です。》
そう告げると、掴まれた右脚をそのままに左脚だけで跳躍、そのままミノルの顎を蹴り抜いた。
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《…お目覚めでしょうか。》
電子音交じりの声が聞こえる。
「…ここは?……っっ!!!」
身体中が痛む。ぼんやりとしていた意識が痛みによって覚醒していく。
「い、痛ってぇ…!」
けど、柔らかい。
後頭部に柔らかい感触がある。
俺の目の前にはデウス・エクス・マギナの胸部と頭部が映っていた。
でも痛い。喜んでる余裕無いくらい痛む。
みぞおち・脇腹・顎…えぇい痛む部分を分析しても仕方ない。
まずは抗議。正当な抗議こそが正しい道だ。
「デウスさん、もう少し手加減してくれよ…ハハ、いてて。」
《…すみません。私の予想を上回る能力でしたので、つい嬉しくて本気を…。》
申し訳ないのか少ししょんぼりするデウス。
…あぁ、時よ止まれ。汝は美しい…ってそうじゃない。
確かにしょぼくれる姿に可愛さを見出してしまうけど、それよりも重要な事がある。
そう、先ほどまでの戦闘はあくまでテスト。
その後に控えているであろうシュミレーション作業が残っているのだ。
「さて、怪我した所の治療…はデウスさんがやってくれたんですね。」
《…すみません。》
重ねて謝られる。
怪我の方はと言うと、いつの間に、と思う具合にしっかりテーピングや湿布が貼ってある。
手馴れてるなぁ。
「あぁ、お気になさらず。きっと実戦ならこれくらいしないといけないぞ、と思ってやってくれたんですよね。」
《…うぅ。》
ぐうの音も出ないデウス。どうやら図星だったようだ。
割と素直な所があるなぁこの人。…人?
「…そういえば、デウスさんは、えっと、AI…でしたっけ。」《…はい。》
「戦闘では、デウスさんが率先して戦う事になるんですか?」
《…いえ、私はあくまでも機体制御・操作のサポートやダメージレポートが主な任務となります。》
「…あぁ、じゃあシュミレーションルームに来たのもそれが理由の一つと。」
「一緒にシュミレーションする事で、早いうちに連携を取れるように、という事なんですね。」
《半分当たりです。もう半分は初回という事で戸惑うだろう、と想定していましたから。》
《…しかし、ミノル様は適応能力が優れていますね。やはり、力の影響でしょうか?》
「そ、そうかな。まぁ、身体の痛みにもそろそろ慣れてきたし、その力、っていうものなのかもしれないですね?」
《…フフ、痛みを無理して我慢しなくても良いですよ。》
「ハハ、バレてたか…。」
照れくささを隠すために軽く笑いながら頭を掻く。
膝枕された状態で。
…とても心地よかった。しかしその感触ともココでオサラバだ。
「よっ、と。」身体を起こし、立ち上がる。
デウスも同じく立ち上がり、向かい合う形になる。
「じゃあ、いつもの調子で喋らせて貰います。俺の名前は立川ミノル。改めてよろしく。」
《はい、よろしくお願いします。…貴方が私の戦友となる事を心から喜びます。》
デウスと改めて握手する。
「ええと、名前は、デウスさん、で良いかな?」
《…えぇ、どうぞお好きなようにお呼びください。私はミノル様、と呼ばせていただきます。》
「わ、分かった。ちょっと気恥しいけど、それで。」
《はい。》
ニコ、とデウスが笑う。
「えっと…その、俺が託された力って誰の物なのか教えてもらう事って…。」
《…冗談は後です、ミノル様。》「冗談…。」《元気になった後は戦闘シュミレーションです。》
《早速やりましょう!シュミレーション!》「と、唐突だなぁ…。」
冗談を交えて好感度を上げる。
うんうん、こういう事が共に戦う上で重要なチームワークを育てるんだ。
実は冗談をついたつもりは無かったとかそういうのは無いぞ。
…というよりデウスさん、さっきのテストの際もそうだが、どうも戦闘が絡むと妙にテンションが上がる性質なようだ。
これは合わせるの大変そうだなぁ…と思いつつ、自身も内心でシュミレーションを楽しみにしている事に気付く。
「…よっし、そんじゃあまぁ、シュミレーションと行きますかぁ!」
気合を入れる為、右手を強く握って反対の掌に叩きつける。
これで気合十分、体力満タン。いつでもいける。
矢でも鉄砲でも持ってこい!って気持ちだ。
《…承認しました。疑似敵性生物AI起動。SVRシステムスタンバイ。》
ミノルの気合の声を承認とみなし、デウスは模擬戦闘システムの起動を開始する。
《…それではミノル様、起動時の衝撃にお気をつけて。》
「了解…!」
一体どんなシュミレーションなのだろうか。
衝撃を受けるほどリアルって事か。なるほど、面白いじゃないか!
デウスが起動コードを承認すると同時に、次第にシュミレーションルーム全体の輪郭がぼやけてくる。
すると唐突に、
「うおぉっッ!?」
ブワァッ、と物凄い風圧と共に身体全体を揺らすような衝撃が走る!
変化は更に加速していく。
先ほどまで何もなかった部屋がどんどん広がり、色が変わり、やがて宇宙空間へと置き換わる!
「うわぁ、すげぇ……。」
見渡す限りに広がる大小様々な星。天の川。まるで本物のようだ。
写真や映像でしか見た事の無い世界が目の前に広がっている。
《…如何ですか?この満点の星空は。》
デウスが楽しそうに話しかけてくる。
「これは凄いな…。予想してた物の何千倍も凄い…。まるで本物みたいだ…。」
《…ふふ、なら、もっと近くまで移動してみましょうか。》
デウスがなにやら手を動かすと、システムコンソールらしきものが表示される。
それを操作し、拡大するような動作をすると。
ミノルの身体に軽い浮遊感が来ると同時に、遠くに存在していた一つの星に向かい物凄いスピードで近づいていく。
「うおぉぉぉぉおぉおぉぉぉおぉ!?」
移動する感覚まである。このシステム一体どうなっているんだ!?
星が更に近づき、恒星となる距離まで近づいた時、二人の移動が止まる。
《如何ですか?まるで“本物”のようですか?》
「み、みたいって言うか、あ、熱っつい!もう本物だぞこれ!?」
身体を焦がすような暑さと圧力を感じる。
今まで感じた事の無い感覚にミノルは焦りを覚える。
「で、デウスさん!後退!これ危ないって!」
《…大丈夫ですよ。確かにこの恒星は本物とほぼ“同等”ですが、生命の危機に陥る事はありません。》
ミノルの反応を見て楽し気に振る舞うデウス。
《本当は幻なのに、まるでそこに存在するように振る舞う。》
《その存在感は余りにも現実的なのに、必ずどこかでは危険が無いよう線引きされている。》
《…これが、我らギャラクシーガーディアンが誇る技術の一つ、SVRシステムです。》
《…驚いていただいて、私も嬉しいです。》
「ほ、本物だけど本物じゃないって事かい…?」
《…はい、簡単に言うとそういう事になります。》
こ、これがSVRシステムの実力…。
未だに圧と熱を感じているがこれが本物じゃないって事は本物だとどうなってしまうんだ…。
宇宙の一端に少し恐怖を覚えつつ、現在戦闘シュミレート中だという事を思い出す。
「!…あぁ、そうだ、今戦闘シュミレート中だったか。」
「デウスさん、敵は何処に?俺達の機体は?」
《…、ミノル様は落ち着くのが早いですね。まるで歴戦の兵士のようです。》
「…あんまり自覚はないんだけどなぁ。」
焼き殺されそうとも感じているし。
《…ですが、良い事です。戦場で目的を忘れない事は何よりも重要視されます。その調子です。》
またしても好感度アップ。
やはりデウスさんは管理AIというより戦闘AIの側面の方が強いのではないだろうか。
好戦的な行動を示すと好感度が上がるってそれはもう軍人だなぁ…。
どうでもいい事を思案しているとデウスが遠くを指さす。
《…では早速、敵性生物の登場ですよ。》
遠くで何かうごめく物が見える。睡魔だ。数にして3体ほど。
蛇行しながらこちらに向かって来ている。
「おっ…なら、返り討ちにしてやらないとな。デウスさん!」
《…フフ、呼び捨てでも構いませんよ、ミノル様。》
戦闘モードに入ったのか楽し気にコンソールを操作し、先ほどホログラムで見た物と同一の機体がミノル達と恒星との間に割って入るように出現する。
背後から光を受け、白く銀色に輝くその機体は、まるで月の輝きそのもののようだ。
これが俺達が乗り込み、戦う機体。
名をデウス・クロス・マギナと言う。
《では、乗り込みましょう。》「おうっ!」
《搭乗方法は…》「問題ない!フィーリングで行ける!」《…おぉ。》
感心するデウス。
同意と共に、ミノルは気合を込める。
ここで失敗しては正義の味方の名が廃る。
いざ、自身の心の赴くままに!
まずベルトの中央部を開放。するとベルトが光りだし起動、電子音を発生させる。
その後腕に嵌めている青いブレスレットを顔の前にかざし、マーク部分を押す。
押すとマークが光りだし、ミノル達の身体に添うように光の線が包み込む。
最後に言うはあの言葉。
《「搭乗ッ!!!」》
ブレスレットをベルトに当て、叫ぶ。
二人を包む光が更に増し光の球となり、勢いよくデウス・クロス・マギナに飛び込む。
同時に、機体の目に意思の光が燈った。
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「よしっ!乗れた!」
ミノルとデウス両名がコックピット内に転移する。
ミノルが後方上部の操縦席、デウスが前方下部の管理席だ。操作はタッチパネル方式らしい。
ミノルが席に座ると同時に、背後からコードが伸びてきてベルトと接着する。
接続確認と前方に文字が表示されると、上下左右360度全てに先ほどまで見ていた風景が映し出される。
その間ミノルは、顎に手を当て自身のモーションの完成度を脳内でチェックする。
…うん、初回にしては非常にいい出来だ。
ベルトの謎機構とブレスレットを付ける理由から推定される正義の味方的アクションに間違いはなかった。
伊達に毎週日朝を見ていただけではないという事だ。
《…事前情報も無しに搭乗とは、凄いですね。》
話しながらタッチパネルを操作し、敵性生物の情報やマークを付けるデウス。
《…ですが、搭乗前のポージングは先ほどのような迅速な対応が求められる状況では余り必要では無いかと思います。》
しかし無慈悲な好感度ダウン。そして冷静なツッコミ。
「ち、違うってデウスさん。あの行動は重要な事なんだ。…俺の心の中の女神もそう囁いている。」
気がする。
「…正義を志す物なら必ずやらなきゃダメな行動なんだって!」
これだけは譲れないので個人的感情に任せて抗議。
例え味方であっても自分の心は曲げないという意思表示。
その間も敵性生物は近づいてきているが、それよりも理解を示してもらう方が大事だ。
…悪と対峙する上で大事なのは、覚悟を決める事だ。
戦う悪にも様々あり、彼らにも彼らなりの正義が必ず存在する。
人に思考するという機能が存在する以上、完全な絶対悪は存在しえない。
勿論生まれながら壊れた思考を持つ者も存在するが、いつか正される機会は必ず訪れる。
やり直すチャンスは何度でもある。そのチャンスにいつ気付けるかが重要なのだ。
…勿論最後を逃せば、その先に待つのは破滅だが。
そして正義の味方は、相手が何故悪を成すのか理解した上で、自分の正義を貫き通さなければならない。
だからこそ、ポーズを決めて、相手の前に立ちはだかる覚悟を決めるのだ。
その覚悟を以て、相手にやり直す機会を与える為に。
《…?私には理解が難しいです。正しい事を成す事と、正義を成す事は違うのでしょうか。》
難しい質問を投げかけてくるデウス。
それに対しミノルはこう返した。
「正しい事っていうのは、社会的に模範的行動なだけだよ。そこには自身の感情が足りない。」
《感情…。》
「そうさ。正義の義は仁義の義。例え相手が悪でも、それを許す心の器が無くちゃ、正義の味方は務まらない。」
「相手がどれだけ無慈悲で、残酷で、非情な奴でも、ソイツが苦しんでいるなら、手を伸ばして救ってやる。それを出来てこそ真の正義って奴さ。」
《……。》
後ろを向き、驚いた表情でミノルを見つめるデウス。
「…な、なんか変な事言ったかな、俺。」
余りにも見つめられているので、恥ずかしさに頭を掻くミノル。
《…いえ、ただ、彼女がミノル様を選んだ理由の一つが分かっただけです。》
《…とても、懐かしい。》
ゆっくり前を向き、胸に手を当て、ミノルの言葉に追憶の感情を走らせる。
あの日会いに来てくれた彼女も、同じ事を言っていたから。
《…しかし、感傷に浸る時間は余り無いようですね。ミノル様、ご準備を。》
「…おうっ!」
目の前にあるガントレットに手を通し、
『よっしゃあ!来い!』
気合と同時に、AI睡魔に対し迎撃の構えを取る。
デウス・クロス・マギナから発せられたミノルの声に反応し、敵も奇声を発しながら直進してくる。
《敵、進路変更せず。真っ直ぐ突っ込んできます。…回避しますか?ならばブースターの使用が適切です。》
淡々と解析しながら、デウス・クロス・マギナの操縦方法を前面モニターに表示してくる。
どうやら機体腰部の左右にブースターが付いており、その部分を発射するイメージをすれば起動するらしい。
手足を動かすのとは別で考えないといけないか。これは慣れるまで時間が掛かりそうだ。
「…いや、折角だ!撃ち落とす!」
《了解しました。》
ブースターの起動をイメージ、起動。
ロケットのように機体が前に突き進み、距離が一気に縮まる!
敵もまさかの行動に驚いて回避しようとするが、もう、遅い!
『…景気づけのっ、一発だぁっ!!!』
ブースターの推進力を乗せた正拳突きが睡魔の顔面に突き刺さる!
勢いは止まらず、拳は睡魔を貫通し、機体はその先に突き抜ける!
敵はそのまま背後で爆散せしめ、ミノルは感触を確かめるように手を握り締める。
『…まず、一体!』
…あぁ、なんて、楽しいんだ。
2話は大体これでOK
問題は次じゃ…次からなんじゃ…
感想下さい!批判どんどん受け付けます!
お願いします!!!!!!1