第一章 辺境都市カルケル 第十八話
さぁ、ゴブリンキング退治前編です!
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塵狼の剣を構え、ゴブリンキングとジェネラルの動向に警戒する。
「……」
キングとジェネラルは大剣の柄を握り沈黙している。
こいつらはどう来る? 俺から仕掛けるのは少し危ない気がする。
……魔法で遠距離から攻撃するか? それとも、遠距離攻撃の発技を放つか?
魔法の方がイメージしやすいけど……よし。
魔法で殺ろう。
思い浮かべるのは超高圧の水のレーザーだ。
「『水よ、光線の如く敵を切り裂け。ウォーターレーザー』」
俺の魔力を代価に水が実現し三個の塊となって俺の周りに浮遊した。
その水球に圧力がかかり、それぞれ一点からレーザーの様に水を放出される。
下から上へと振り上げる様に意識して水レーザーの向きを変えると、水レーザーが当たった地面に三本の割れ目が出来ていく。
水レーザーが自分達に迫って来ると解ったキングは、ジェネラルを自分の後ろに下がらせ、咆えた。
「『グガアアアアアァァアアアァア!!!』」
「うるさっ! って、ウォーターレーザーが掻き消されるだと!?」
キングの咆哮により、迫っていたウォーターレーザーが霧散した。いつの間にか水球も小さくなり、水レーザーを放つ事も出来なくなっていた。
キングはジェネラルとともに俺に向かって走り出す。巨体でいかにも鈍足の様に見えるが、実際はとんでもなく速い。
「ちょ、早すぎだろ! 『炎よ、彼の者を縛れ。ファイアバインド』」
「グガァッ!」
足止めをする為に拘束系魔法を放つ。
が、直ぐにキングの得物の大剣で魔法を砕かれる。
その行為に驚愕するが、直ぐに次の魔法を放つ。
「『水よ、槍となりて敵を貫け。
ウォーターランス』」
水の槍を飛ばす。が、またも手に持つ大剣で霧散された。
おかしい。剣の技で魔法を切ってるんじゃなくて、大剣を当てた側から魔法が消えていく。
どうやらキングの力では無く、大剣の力の様だな。一応剣に対して鑑定しておくか。……ついでにジェネラルの大剣も。
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吸魔の大剣
称号:二対で一対の剣
攻撃力:7000
保有魔力:20698
スキル:ゴブリンキラーLv--
魔力吸収Lv--
破壊力上昇Lv--
剣術付与Lv--
吸精の大剣
称号:二対で一対の剣
攻撃力:7000
保有魔力:9058
スキル:ゴブリンキラーLv--
体力吸収Lv--
破壊力上昇Lv--
剣術付与Lv--
ーーーーーー
……やっぱりな。剣に魔法が当たると吸収されるのか。しかも、ジェネラルのとセットで使うとさらに強くなるみたいだな。
「なら、剣術Lv8と塵狼の剣の力を……見してやる!」
魔法が無駄なら、近戦だろ。
塵狼の剣を握り締め、剣のスキル、攻撃力上昇全てを意識する。
「……さぁ、キングとジェネラル。俺がお前らを狩ってやる。いくぞ!」
「グオオオオオッォ!」
もう、目の前にキングが迫っていて、吸魔の大剣を振るってくるが、それをバックステップで避け、カウンターを入れる。
キングの巨体に塵狼の剣が吸い込まれていくが、寸ででジェネラルが吸精の大剣をキングとの間に入れ、俺のカウンターを弾いた。
「くっ! つ、強い。いつの間にかジェネラルが来てただと?」
「グオッォ」
「グガアアアアアアァ!」
キングの攻撃を避けると、そこにジェネラルが仕掛けてくる。
如何にか紙一重で避けてはいるが、いつまで続くか……。
だんだん速くなる斬撃の応酬を掻い潜り、森に入る。
森になら、木があるから攻撃を避けやすくなるし、奇襲しやすくなる。
「森に入ったらこっちの勝ちだ。森林破壊はお手の物ってな! 『砂塵操・斬撃』からの『爆発物作成』で、爆弾を作り斬撃で倒した木に投げる」
キングとジェネラルが森に入ったのを見計らって木を倒し、そこに爆弾を投げ込む。すると見事にキング達の前に大量の木と爆発が降り注ぐ。
「グオォォオオオ!」
「ガアアアア!?」
「どうだ? さすがにいいダメージだろ」
土煙が舞い、キング達の様子が見えない。
無用心かもしれないが、近づいてみる。しかし、特に何も見えない。
「……。今ので死んだとは考えづらいんだがっ!」
更に近づいてみると、急に剣先が突き出してきた。
「グオオオオオッォオオオッォ!」
キングが咆哮を上げる。すると、土煙が吹き飛びキングの体が見えた。
キングの前にジェネラルが倒れていて、キングは無傷だった。右手には吸魔の大剣。左手には吸精の大剣を手にしていた。




