第一章 辺境都市カルケル 十七話
評価やブックマーク等よろしくお願いします。
ゴブリンパートが意外に長くなってしまいました。
次話でゴブリン終わらしたいです。
ゴブリンソルジャー達に塵狼の剣を構え、魔力を溜める。
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塵狼の剣
称号:出来損ないの聖剣
攻撃力:13520
保有魔力:5680
スキル:アンデットキラーLv--
ウルフキラーLv--
砂塵操Lv10
攻撃力強化Lv10
攻撃力二段階強化Lv10
攻撃力三段階強化Lv10
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と、まぁこんなぶっ壊れスキルを使う為に魔力を溜めているって訳だ。
ソルジャー・アーチャーが遠くから発技を放ってきた。
「グギャッ! 『グギャッグギャッ!』」
アーチャーが放った矢の鏃に風が纏わりつき、すごい速さで俺に迫る。
常人なら必ず当たり相当なダメージを受けるだろう攻撃を俺は反応し、塵狼の剣で叩き落とす。
アーチャーはまさか自分の放った矢が叩き落されるとは思っていなかった様で愕然としている。
他のソルジャー達は気にせず、そのまま走ってくる。
「ギャギャッ!」
「ソルジャー達、お前らは大事な武器の実験台だ。ちゃんと実験台として死んでくれよ? 『砂塵操』!」
俺がスキルを叫ぶと、塵狼の剣を中心に砂や塵が集まって来る。その砂と塵は魔力を帯びていき、まるで鼓動をする様にドクンドクンと流動する。
ある程度集まったら、魔法と同じ様に起こしたい現象をイメージする。
今、俺がイメージするのは何本もの針を地面から生やし、敵を攻撃する事だ。
塵狼の剣を地面に差し込み技の名前を言う。
「『砂塵操・剣山』っ!」
すると、剣に集まっていた砂塵が地面を這い、ソルジャー達の下に向かうと幾つもの針が形成され、それらが一気に上に伸びる。
ドスッ、ドスドスっ!
「グギャッ!?」
「ギャッ!」
砂塵の剣山はソルジャー達を串刺しにした後、形を崩し塵狼の剣の周りに戻って来る。
ソルジャー達は血を止めていた針がなくなり、ぽっかりと空いた傷口から血が溢れ出る。が、流石は高体力だ。まだ、死なない。
こんなの受けたら地球の人間なら一瞬で死ぬっていう傷でも、ステータスのあるこの世界アーシュテルなら体力が1でも残っているなら死ぬことは無い。
「体力四桁越えはしぶといな。徐々に持続ダメージを受けてる様だけど」
ソルジャー達は激痛により悲鳴を上げている。
俺はトドメを刺す為近寄ると、ふと違和感を感じた。
「ん? 一匹少なく無いか」
剣山を当たり蹲って悲鳴を上げているソルジャーは剣士と槍兵と弓兵だ。
……こいつらと一緒に走ってきたアサシンがいないっ!
「チッ。何処に行った? アサシンとか絶対厄介だろ。高速接近されて攻撃でもされッ!?」
パッシブスキル危険察知が後ろが危ないと知らせてくれた。
直ぐに、その場から離れる。すると、さっきまで俺が居た場所に短剣が刺さる。
「危なっ! あのまま居たら死にはしないにしても大ダメージを受けてたな。危険察知、様々だぜ」
「ギャギャギギ? ギャッ! 『ギャギャ』」
アサシンの野郎は俺を見ながら不思議そうに首を傾げる。そして、何か思いついたのか地面に刺さった短剣を拾い、発技をを放つ。アサシンの短剣が光り、瀕死の他のソルジャー達に向け高速で飛んでゆく。
「ギャギャ…ギャギィ? ギャッ!?」
短剣が自分達に向い迫っていることに気づいたソルジャーも居たが、もうどうしようも無い。
短剣は手前にいたソルジャーから首を貫いてゆき、
絶命の声が続く。
「ギィ! ギャアアアァァ!」
「ギャッ!」
「! グギャッ」
『魔食みにより、魔力を2502吸収しました。』
『吸収保存により、倒した敵のステータスを保存します。』
仲間を殺したアサシンが俺に接近し連続して短剣を振るう。
その一撃一撃が重いし疾い。如何にか防げてはいるが、このままだといつか殺られる。
有り得ない。さっき見たステータスじゃギリギリ俺が勝てる筈なのに。
「くっ! 『鑑定』」
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ゴブリンアサシン
Lv38
体力1980
魔力1965
知力1504
筋力2680
敏捷4068
スキル
短剣術Lv1
暗殺術Lv2
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なんでこんなに強くなったのかわかった。
……アサシンは、自分のレベル上げの為に仲間を殺したんだ。
他のソルジャー達は高レベルだった訳で、それを三匹だ。
そりゃ強くなるぜ。だが、確かに、強くは成れるがその為に自分の仲間を殺すのは……例えゴブリンといえども許せないな。
死んだソルジャー達も俺じゃなくて仲間に殺されるなんてやり切れないだろう。
「……。お前は自分の仲間を裏切った。そうゆうのは例え魔物の間の事だろうとも許せない。仲間を裏切るのは絶対にしてはいけない行為だ。
……まぁ、アニメの受け売りだがな」
「ギャギャ? ギャギィギ!」
激しい斬撃の応酬の中、俺はこのクソゴブリンに制裁を与える為の方法を考えている。
……魔法を使うか? それとも剣……いや、彼奴が得意な短剣か? だけど、俺は短剣を持ってない。
んー。そうだ、魔法で短剣を作って闘おう。
「魔法と短剣術の融合ってな『炎よ、短剣と成れ。ファイアダガー』!」
塵狼の剣を直ぐにストレージに入れ、ファイアダガーを二つ創り出し、短剣術Lv5によってアサシンに対抗する。
……ノリで出来ちゃってるけど、なんで魔法の炎で作った短剣で金属の短剣と打ち合えるんだ?
全く解らない。まいっか、現実に打ち合えてるし。
「仲間の所に送ってやるよ。まぁ仲間を裏切ったんだもんな。気まずいかな?」
「ギャッ!」
俺のファイアダガーは炎だ。金属の剣と打ち合えば金属がだんだん柔らかくなる。
そのまま戦っていると、遂にその時がきた。
アサシンの短剣が砕けた。
「このチャンスを逃すか! 『デュアルアサルトダガー』」
この発技は書いて字の如く、強襲する短剣。
さっきアサシンがソルジャー達に使った物の強化版だ。
俺の二つのファイアダガーを投げると螺旋を描きながらアサシンの頭と胸に吸い込まれていく。
「ギッ! ギャギャギャアァァァァァア!」
ファイアダガーはアサシンの体を貫通、脳と内臓を焼き切り破壊した。
アサシンはドサッ! と倒れ込み、動かなくなった。
『魔食みにより、魔力を1956吸収しました。』
『吸収保存により、倒した敵のステータスを保存しました。』
「……ハァハァ。後は、何考えてるんだか、さっきからずっと動かないゴブリンキングとゴブリンジェネラルだ」
仁王立しているゴブリンキングとジェネラルに向かってステータスから塵狼の剣を取り出し構えた。




