第一章 辺境都市カルケル 第十六話
投稿遅れて本当にすみません。
誠に勝手ながら投稿を二、三日に一回程にしたいと思います。
評価やブックマーク等よろしくお願いします!
今回はゴブリン戦二話目です。
では、本編をどうぞ。
ベルゼブブは走りながら掌に魔力を集め、その魔力を投槍の形に整えた。
まだ気付いてい無いゴブリンソルジャーの頭に魔力の投槍を投擲した。
ゴブリンソルジャーの頭は爆散し、その脳髄を飛び散らせる。
周りのゴブリン達も攻撃されていることに気付いたらしく臨戦態勢を取った。が、もう遅い。
既にベルゼブブが剣状に魔力を整え、ゴブリン達の死角から攻撃を仕掛けていた。
「ギィギャギャッ!」
「グギャアッ?」
「〜ん。攻撃してこ無いと死んじゃうよ?」
ベルゼブブは魔力剣を振り回し、ゴブリン達の身体を斬り刻む。
「ギャッ!ギュッ!」
ゴブリンソルジャーが負けじと腰に差した剣を抜き横に一閃する。
ゴブリンとは言っても流石は元、剣術Lv4だ。
剣の速度が半端無いし、剣を振るった風圧で周りの草が切れる。
だが、武術系スキルをまだ持ってい無いベルゼブブは下から上に剣を振り上げることで弾く。
ゴブリンソルジャーは驚きの声を上げた。
「グギャッ⁉︎」
「当たる訳無いじゃ無いか。剣はこうやって振るうんだよ?「当たる訳無いじゃ無いか。剣はこうやって振るうんだよ? ほらっ!」
ベルゼブブはそうゴブリンソルジャーに言うと魔力剣を横に一閃した。
先のゴブリンソルジャーと比較にならない速度の剣筋でソルジャーの胴体を叩き斬った。
「ギャッ!」
「ギャギャギヤッ!」
真面に戦っていたら勝てないと考えたのか残りのゴブリン達が一斉にベルゼブブに飛びかかる。
「皆んなで来たらすぐ終わっちゃうよ? まぁいっか。そうだ! 最後は魔法を使おう」
ベルゼブブは身軽に宙返りをしてゴブリン達を避け、離れる。
そして呪文を唱え始めた。
それは、この世界の魔法では無い異界の魔法。
扱い方次第で世界を滅せる破滅の魔法。
異界魔法《破壊魔法》だ。
「『我は求む。其れは、破滅の砲台。ディザスターカノン』」
ベルゼブブは纏まってるゴブリン達に手を向けると、掌を中心に魔法陣が現れ砲身のように成り、黒く禍々しい破滅の魔力が集まり、魔法陣の砲身を通して放たれた。
濃密な魔力の奔流にゴブリン達は呑まれ、この世界からその存在が消えた。
『魔食みにより、魔力を1800吸収しました。』
『吸収保存により、倒した敵のステータスを保存しました。』
レンの頭の中に聞き慣れたインフォメーションが響く。
高威力の魔法を放ったベルゼブブは魔力不足で息を切らしていた。
「ハァハァ。破壊魔法は魔力消費が激しすぎて……ダメだね」
「おい、ベルゼブブ大丈夫か⁉︎」
「うん。ただの魔力切れだからね。張り切りすぎちゃたよ」
「たくっ。しかし凄いなあの魔法」
「あれは地球の魔法だよ。破壊魔法っていうんだ」
「破壊魔法⁉︎ んな物騒な魔法を撃っ……」
「グオオオオオオォォォ!」
突如重圧な咆哮が響いた。
発見したゴブリン達を倒して油断していた為反応に遅れてしまった。
俺たちが周りを見るとそこにはゴブリンキングと沢山のゴブリン達が武器を構え、俺たちを囲んでいた。
「……レン君、どうする?」
「取り敢えずキングと上位種以外を蹴散らして、残った奴からスキルを喰らおう」
「わかったよ。僕はまだ魔力が回復してないから久々に従魔用ストレージに入ってるね」
ベルゼブブはそう言うと粒子に成って俺の中に入っていった。
取り敢えず、魔法で牽制して距離を取ろう。
「『炎よ、燃え盛れ。バーニング』」
中威力範囲攻撃の火属性魔法を放ち、退避する。
俺は知力の高い為、魔法の威力が高く、今ので何匹か死んだ。悪食を使って無いからステータスが入って来なくて勿体無い様な気がする。
「グオオオオオオッ!」
「「「ギャギャッ!」」」
ゴブリンキングが魔法系の上位種ゴブリンに指示を出し、俺の魔法に水属性魔法を放った。
……ゴブリンのくせに案外頭が良い。
途轍もなく厄介だ。
ゴブリンキングはまず、人海戦術として上位種以外のゆほぼ全てのゴブリンをけしかけた。
「……そんな事してくるの。まぁ、雑魚に悪食を掛けて一気に殺るか」
視界に入ったゴブリン達を片っ端から悪食を発動させる。
可哀想なゴブリン達を悪食の餌食にした後魔法で一掃する。
「『悪食』からの『煉獄の炎よ、焼き尽くせ。インフェルノフレア』」
地獄の炎を召喚し、敵を燃やし尽くす。そんな魔法だ。
……流石に消費魔力も多いし、火属性魔法Lv5だと扱うのが難しかった。
だが、見事にゴブリン達を消し炭にすることが出来た。
残りは、美味しいスキルを持った上位種達とゴブリンキングと少しの雑魚。
恒例のスキル強奪をして行こうか!
「『鑑定』」
ーーーーーー
ゴブリンソルジャー
Lv25
体力2093
魔力325
知力158
筋力1245
敏捷1568
スキル
剣術Lv4
武術対応Lv1
ゴブリンソルジャー・アーチャー
Lv21
体力1580
魔力325
知力143
筋力1652
敏捷2093
スキル
弓術Lv4
ゴブリンソルジャー・ランサー
Lv29
体力3584
魔力1852
知力1248
筋力4051
敏捷3290
スキル
槍術Lv5
爆発物作成Lv2
爆弾槍投擲Lv2
ゴブリンアサシン
Lv29
体力954
魔力1528
知力980
筋力650
敏捷3052
スキル
短剣術Lv5
ゴブリンジェネラル
Lv30
体力3904
魔力1560
知力1500
筋力4500
敏捷1050
スキル
大剣術Lv4
指揮Lv2
威圧Lv3
ゴブリンキング
称号
緑鬼の王
魔王の素質
Lv45
体力7580
魔力2045
知力2000
筋力6900
敏捷3580
スキル
棍棒術Lv5
大剣術Lv5
剣術Lv4
鬼化Lv1
指揮Lv3
剛力Lv2
覇気Lv1
身体強化Lv3
腕力強化Lv2
魔王の素質Lv--
ーーーーーー
……やべぇ。ゴブリンキング達のステータスがおかしい。
体力とか普通に1500以上……しかもゴブリンキングのステータスに称号が付いてるし、魔王の素質ってなんだよっ!
取り敢えず、スキルは全部喰らっとこう。魔王の素質も一応貰おう。
『アクティブスキル剣術Lv4、弓術Lv4、槍術Lv5、爆発物作成Lv2、爆弾槍投擲Lv2、短剣術Lv5、
大剣術Lv4、指揮Lv2、威圧Lv3、棍棒術Lv5、
大剣術Lv5、剣術Lv4、鬼化Lv1、指揮Lv3、
剛力Lv2、覇気Lv1を吸収しました。』
『パッシブスキル武術対応Lv1、身体強化Lv3、
腕力強化Lv2、魔王の素質Lv--を吸収しました。』
『魔王の素質Lv--を吸収した為、
特殊スキル、魔王Lv--を習得しました。』
『剣術Lv4と剣術Lv4が剣術Lv7に吸収されました。』
『剣術がLv8に上がりました。』
『弓術Lv4が弓術Lv2に吸収されました。』
『弓術がLv5に上がりました。』
『短剣術Lv5が短剣術Lv2に吸収されました。』
『短剣術がLv5に上がりました。』
『大剣術Lv4が大剣術Lv5に吸収されました。』
『棍棒術Lv5が棍棒術Lv2に吸収されました。』
『棍棒術がLv5に上がりました。』
『腕力強化Lv2が腕力強化Lv4に吸収されました。』
『身体強化はすでに身体強化Lv10を所持しているため、スキルホルダーに保存されました。』
ーーーー
名前:レン=アカミヤ(緋宮 煉)
種族:ヒューマン
LV:7
職業:Fランク冒険者
状態:
加護: 八岐大蛇の加護
天照大御神の加護
創造神ミーリアの祝福
邪神ラルヴァの加護
暴食の王ベルゼブブの加護
称号:暴食の王
悪食
異世界人
神に誘われし者
従魔:暴食の王ベルゼブブ
体力:7344
魔力:520
知力:912
筋力:5498
敏捷:2092
幸運:40
特殊スキル
暴食Lv--
魔王Lv--
鑑定Lv--
ストレージLv--
神蝕Lv--
吸収保存Lv--
スキルホルダーLv--
アクティブスキル
悪食Lv10
魔食みLv10
剣術Lv8
弓術Lv5
咆哮Lv4
索敵Lv4
追跡Lv3
魔爪Lv3
嗅覚集中Lv4
窃盗Lv2
暴行術Lv2
格闘術Lv4
体術Lv2
短剣術Lv5
棍棒術Lv5
棒術Lv3
盾術Lv3
回避術Lv1
剥ぎ取りLv2
双剣術Lv1
槍術Lv5
爆発物作成Lv2
爆弾槍投擲Lv2
大剣術Lv5
指揮Lv3
威圧Lv3
鬼化Lv1
剛力Lv2
覇気Lv1
魔法スキル
火属性魔法Lv5
水属性魔法Lv2
パッシブスキル
身体強化Lv10
腕力強化Lv4
魔法効率強化Lv1
魔法耐性Lv1
脚力強化Lv3
視力強化Lv4
聴力強化Lv2
魔法威力強化Lv1
危険察知Lv1
衝撃耐性Lv1
武術対応Lv1
スキルホルダー
身体強化Lv1
身体強化Lv2
身体強化Lv4
身体強化Lv3
身体強化Lv3
保管魔力2570
ステータスストレージ
体力4599
知力2090
筋力980
俊敏5068
ーーーー
俺のステータスでぎりぎりいけるか?
さっきのゴブリン達のステータスを喰らって結構強くなったし、ステータスストレージも潤ったけど……。
「グオオオオオオッ!」
作戦を考えたかったけどゴブリン達は待ってくれない様だ。
キングの指示でソルジャー達が武器を構えて走ってくる。
「ちっ! ……背に腹は変えられない。塵狼の剣を使う」
俺は塵狼の剣をストレージから取り出し、走り寄るソルジャー達に構えた。