表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/19

目撃事例

 森の管理塔に勤務する巡視員の朝は早い。ことも、ある。

 早起きが習慣づいているメンバーは、気が向くと出勤前に散歩も兼ねてその辺を見回ったりしている。割と最近勤務するようになった巡視員、テスタロッサもその一人だ。

 男性としては小柄で細身の体に埃っぽいままの作業着を着て、タワーから支給されたマントを無造作に羽織っている。服装は雑だが、短めの暗い赤色の髪と腰に差した小太刀はきちんと手入れがされていた。


「……まーってーー。まーーーーてーーーーぇ……」


 あちらから声が聞こえてくる……と振り向きかけたところで、足元を猛然とあじの開きが通過した。

 走ってくるのは、

(確か……エリカさん、といったか)

「まーってー、あたしのー、あさー、ごはー、んーーーーーー」

「おはようございます」

「おはようございますーぅ……あーーーー、ごーはーんーーーー」

 律儀に返事を返すエリカもエリカだが、律儀に声をかけてみるテスタロッサも傍から見れば大概である。

 朝ごはんと追跡主を見送って、一言。

「うむ、異常なし」


 テスタロッサさん、あれ異常です……と突っ込む人材は、幸か不幸かその場にはいなかった。

 いつも通りの朝である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ