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リアル霊能力者の異世界ログ- The girl who enchants  作者: A・B・クラリネ
異世界へ
6/8

Episode 3 オーマイゴッド。。。ここはどこデスカ?

初めての異世界人?



飛行機の旅の途中起きたらなぜか私は森の中にいた。。。?


具体的にいうと森らしき場所であろうか。


キョロキョロ


右みて左みて。。。おう、ハロー芝生さん

君ら結構ぼおぼおに生えてるね、たくまし過ぎてほとんど周りが見えないよ


体制が体制だからさっきから激しく正面からの見てくれアピールのお月様もこんにちは

あ、いや。。。こんばんわ?そしてそちらさんもこんばんわ!あぁ、あなたももこんばんわ


周りが静寂すぎるおかげで私はものすごい冷静だ。


(どうしてこんなことになってしまったんだろう。。。)


私は確かに飛行機に載っていたはずだ。


これはもしや。。。可能性は否定できない


珍しい話でもあるけど、実際にそういう前例はあるんだよね

先生や同業者から聞いた話だと、1歳から5歳辺の幼子がテレビや古い記録を見て昔息災だった人物が自分だと主張したり、その人物のプロフィールを知っていたり。。。だけど、その子達が大人になっていくに連れ記憶がなくなっていくから証拠というようなものが残らない。魂は浄化されて輪廻を通る、記憶を持つということはある意味その輪廻から異端視される存在。システムでいうエラーが発生すれば、本来の目的通りに器と魂刻み込まれたシステムは普通に戻そうとする。魂の記憶とは秘められ睡るものであり、目覚めてはならない事柄だと私は思う。でなければ、この輪廻のシステムの存在意義が問われる。なぜ人には魂があり、一人一人異なる存在なのだろうか


はぁ。。どうやら私は異世界に来てしまったらしい。。。

まずお月様三つあるのはさすがにおかしいでしょう


どういう理屈なのか私を見下ろす大空には大きな球体が三つある

それぞれが重なり合い、一番真ん中が強い光を放つ変わった空だ


そしてその巨大な月を前に私の視界になにかが映る

それは。。。とても小さな小さな手で、私の手だ


ムチムチしていて骨が皮膚の下にあるかも分からないぐらい柔らかい手を私はしていた。

生後数ヶ月かもしれない私は真夜中の森に一人毛布らしきものに包まられていた


暗い森の中に赤子が一人


生まれ変わっても運命は私に単純な「幸せ」を掴ませてくれない。「幸せは掴むもの」そんな言葉は周りが許して、自分が自分を許せればの話だと思う。なぜ生まれ変わっても私は「いらない」存在として扱われるのだろう、こんな事では私が転生した意味が分からないし自我も意識もなにもかも取り戻さなければ良かった。なぜこの・・はこうも簡単に自分を捨ててしまったんだ、なんでもっと生きる事を許されなかった。なんで私は消滅したあなたの為にこんな辛い思いをしないといけないの。悲しみと怒りが私の心の中で葛藤して心の中の闇が大きく暴れだす、私の柔らかい喉が熱くなにかに首を占められているかののように痛い。喉に穴が空いたような感覚に見えない風が私を次第になだめてくれた。

ああ。。。私は死ぬのだろうか。


――――――――――――――――



結構な時間が過ぎてしまったみたいだ、感情の制御がまだ自我が芽生えたような赤子同然な私は怒りと悲しみに我を忘れ眠ってしまったらしい。目を開けると瞼が重く、まつげの付けの根が湿って少し頭痛が伴った。


感情を優先してしまったけど

現状を見直してみると私は途方にくれていた。ただの赤子にどうしろというのか、ったく誰かな。。。こんな小さい子を森の中に捨てたのは。一応ブランケットに包んでくれただけ、私をここに置いていった人は良心があったのだろう、命令、もしくは逆らえない状態を作った人がいたのだろう。もしくはそう思いたい自分がいるのかもしれない。


この世界の論理がどうあれ、まず子どもを捨てるなら教会もしくは人の家の前に置き去りにしたらいいものを私は誰も通りそうのない森とか。。。マジでゥワイ?

ちなみにゥワイ?は、なんでのワイで合っているのだけれど、私の場合は喉にもっと音を溜らして発するオコな時のワイの発音だ。まあ、日本人のいう「はぁ?」見たいなものだと思う。


正直言って、このまま私は死ぬのだろうか。

どうみても死ぬしか選択しがなさそうだよ。神は私が前世の死に際を知らないからって今世の死に際に引き合わせてくれたのかもしれない。だとしたら私はなんて不幸なんだろう。。。これこそ「はぁ?」だよね?


もし、これがジャパニーズライトノベルみたいに異世界のモンスターさんとか出てきたら私はおいしく頂かれるのかな。。。思った瞬間フラグ?というものが立ったかもしれない。。。そんな悪寒を感じた矢先に私は感じてしまった

どうやら私の死神さんはもうすぐ傍にいたようだ。


カサカサ カサカサ


  遠くで芝生達が音を立てている。仕事以外でこういうのに会いたくない。。。正直言って身体がないものより物理的なモノの方が恐ろしい、彼らは物理攻撃という手段があるから。


グサグサ グサグサ


  芝生を歩く音が段々近づいてくる


グサグサ グサグサ


  ヒィィィィィやめてよ!本当にこないで!!私の心もグサグサだよ精神的HPがたぶん既に半分以下だ


。。。


  音が止んだ。

  私は恐怖で目を瞑っていた、恐ろしくて前を向けない。


  (人間だといいな)


  せめてもの情けをくれるでしょ

  目を薄く開けてみると私の頭上のお月様が未だに嘲笑っている。


油断をした瞬間、お月様が隠れてしまった。私を覆いかぶさる影は私の心臓をわし掴みにする大きな毛玉だった。影で見えなかったけど、この毛玉から鋭く月の光が私を見下していた。


なんて綺麗な黄金だろう。。。


こんなに尊い波動は前世では見たことがなかった


火花のように辺の空気がチリチリする、この人の周りの金色・・は彼を取り巻くようにして生きている


そして私の意識はその人の光る牙のようのものが顔に近づいてきた時点でまた意識を手放してしまった。


Oh lord...let my next life be blessed (神よ私の来世に祝福を)



最近変な夢を良くみます、トイレにいく夢だけさけるようにしてます

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