Episode 2 歓迎されているのでスカ?
※人間が出てこない抽象的な世界になってしまいました。。。
また私は覗いているのだろうか。
今度の夢には私は身体がない。。。「器」が見当たらないといったほうが伝わるかもしれない。
透明なオーブなようなものが私で、遠くには大きな虹色の光を強く放つ存在がいる。あの大きな光は私を呼んでいる。。。と思う
私が近づき手をさしのばす感覚で光に触れる。
そうすると私の光。。。透明だけど微かに光っているものから光線みたいなものが放たれる。境界線を超えて私達は繋がっている。否、次第に虹色に輝く存在を私は吸収してしまった。私はてっきり自分が吸収されるのだとばかり思っていたから驚いた。
そうやって私達がひとつになった。
今の私は透明なオーブの中に虹色の光を閉じ込めたような状態だ。
どういう因果なんだろう。。。私は、私が吸収した存在に身に覚えのある感覚を感じた。懐かしみや、久しいという感覚ではなくただ一度顔を合わせた様な、薄い感情。
やがて私はその広々とした空間を抜け、暗闇に身を委ねた。不思議な感じ、まるで魂が道を知っているかのように岐路にそって進んでいる。しだいに私は黒い光を放つものに囲まれていた。
彼らはそこにいるだけで、意思がないように伺えた。
私は彼らの中を泳ぎ通りたどり着いた。そこには周りと区別がつかないような、ただの光があった。
しかし、私は「これ」だと思った。
探しているわけでもなく、導かれたわけでもないのに。。。なんとなく「これ」が良いよ思った。波長が良かったのかもしれない、ランダムに過ぎなかったのかもしれない。私が「これ」の前にとどまっていると、周りの黒い光達が私たちの周りを囲んでいた。光だから怖さが半減されたが、これらが生身の人間の顔だったら私は悲鳴をあげていただろう。
一瞬集団リンチなんて残酷な言葉が頭によぎってごめんなさい
流石に通常な人よりストロングハートな私でも心臓が縮んだ気分だった。
古い歯車が動き出したように、周りの光が私の目の前の黒い光に吸収され、濃縮されたなにかはしだいに光が強くなっていった。そしてまた私から放たれる透明な光に呑まれてしまった。
ああ。。。
私はいつもこんな感じで周りの人の感情や記憶に干渉していたんだろう。私の光は透明だ、不思議と境界線だけが見える透明な光は他のものに染まりやすい、そういう事なんだろう。
気づいたら私はあの暗闇から抜けて大樹の根元辺にいた。かつて先生に見せられた魔術書に描かれるユグドラシルのように大きな木は私を見て嘲笑ったようにその緑を揺すった
おかげさまで色々と落ちてきた。物理的な意味で
最初に緑が落ちてきた時は綺麗だなって眺めていたら、それらは黄色くなり段々と身がなくなり、葉脈だけの緑だったものが降ってき時は驚いたけど、これはこれで神秘てきだからいいか
。。。最後は花が降ってきた
色鮮やかな花は幸せな気分にさせてくれた、それは次第に雪の花になり
見事な幻影ショーだ
これって。。。ひょっとして歓迎されてる?
そんな事を思い始めた時、私は木に吸収されてしまった
あれ。。。なんか吸収ばっかじゃん(笑)