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6話 初めての魔法 ~初級魔法編~

とりあえず自分の能力についてわかったので試してみようかと思う。

取り合えずは、魔力袋を切り替えてみる。

たしか色を念じればいいはずだ。試しに灰色から


(灰色)


腹の中が熱くなる感覚が広がり、髪が少し光る。光はどんどん力を失っていく。

髪が光り終えたころには、目にかかっている自分の髪が光沢をもった灰色になっていた。


(成功だ。)


自分の力をコントロールできたことを素直に喜ぶ。

次の白色、銀色、金色も試してみる。


(白色)


灰色と同じように腹の中に熱くなる感覚が広がる。灰色の時よりも髪から出る光が強い。そして光り終えると自分の髪が白くなっていてた。


(今度も成功だ。)


今度は、同様に銀色も試す。

髪は美しい輝きを持つ銀色となって、光り輝いている。

銀色も成功し、残るは金色となった。


(金色)


目が痛くなるような光が部屋中を包み、腹の熱さも一番大きい。

そして咄嗟につぶってしまった目を開けると自分の髪の毛は、常に光を失わないような美しい金色に染まっていた。

目が痛かったので、すぐに黒色に戻した。


色を戻すときは、腹の熱さも髪の輝きもなく、すっと戻る。

まるで、スーパーサ○ヤ人から普通の○イヤ人に戻るときのようだ。


普通の人に戻った俺は、次の初級魔法の欄を見る。

初級魔法の一番最初の魔法を見る。


『ウォーター』


これ、直訳すると水という意味じゃないか。


まあ、とりあえず説明欄を見る。


『手のひらサイズの水の玉を生成可能。

 魔力を注ぎ込むことで保持したり飛ばしたり、大きくしたりすることが可能』


う、うん。知ってた。初級ぐらいじゃこれくらいしかできないことぐらい。

けれど、無から水を生成できるのだ。案外便利かもしれない。

とりあえず使ってみようと、詠唱欄を見る。


『〔詠唱〕 水よ 我が手に 宿りたまえ。』


なにこれ痛い。なんとも、中二心くすぐられるが痛すぎる。

水を出すのにこの詠唱はちょっと割に合わないと思う。

とりあえず、魔力を操りながら言ってみる。


「水よ 我が手に 宿りたまえ」


おお!できた。手のひらの上に確かに水が浮いている。これは、なかなか便利な魔法である。

このまま次の魔法に行こうかとも考えたが、詠唱について考えてみる。いちいち戦闘のたびにこの詠唱をするのはつらいものがある。

詠唱を見ると


第一小節が属性、第二小節位置指定、第三小説が動作になっている。


なら、これをアレンジして、


「水、手、来る」


という。すると、さきほどのものと同じサイズの水が手のひらの上に出てきた。

詠唱を大幅カットすることができた。成功である。


次は、無詠唱に挑戦する。


手のひらに水があるように妄想しながら、魔力を流す。


またまた、同じサイズの水が手のひらに。無詠唱もできてしまった。

本によると無詠唱は、超上級者しかできないらしい。

これで俺もプロの魔法使いの仲間入りやったね。


しかし、なんとなく疲れてしまった。

よくよく考えると、自分は2歳の体で17歳の思考の処理をしている。

疲れるのは当然だ。


疲れたのを認めてしまうと、急に眠たくなる。

そのまま自分は、意識を離して眠りについてしまう。




ぼんやり意識がもどって来たころに声が聞こえる。

自分は今ベッドの上に寝かしつけられている。

隣で話をしている声には聞き覚えがある。多分テリーヌとエグザだ。


「もう、この子ったら勝手にぬけだして。」

「元気な子だな。」

「それよりも、この子が魔法を使っていたのは本当?」

「ああ、本当だ。魔法の本を広げて横たわっていたからな。

 地面は水で濡れていたし。」

「魔法を使ったのね。けれど、寝たところを見ると魔力は多くないのかしら。」

「いや、多分そんなことはないぞ。

 魔力不足の症状が出ていなかったからな。

 疲れて寝たんだろう。」

「となるとすごいわねこの子。魔法の英才教育をしましょう。」

「ああ、それがいいな。」


テリーヌとエグザの話を聞いていたら目が覚めてしまった。

よし、このまま起きよう。


「父様、母様、おはようございます。」


上半身をおこしながら、挨拶をする。


「お、エーラ起きたのか。おはよう。」

「エーラ、今日エグザの書斎に忍び込んだでしょう。」


いきなり、忍び込んだことを言われる。


「はい、母様。ごめんなさい。」

「まあいいわ。それよりもあなた文字や読めるの?」

「はい、母様。」

「それで、魔法も使った?」

「ごめんなさい。母様。」

「まぁ、いいわ。

 エーラ、あなたは明日から魔法の練習をしていいわよ。」

「本当ですか!母様?ありがとうございます。」

「うんうん、いいわよ。

 それよりも今日はもう遅いから寝なさい。」


そういえば、俺が書斎に忍び込んだのは夕方の事だった。寝てしまったことを考えると今は真夜中かもしれない。


「エグザ、もう私も寝るわ。」

「む、そうか。わかった。」


俺が寝ているベッドの隣にテリーヌが入ってくる。

そのまま俺を抱き寄せて


「お休み、エーラ」


と言ってほっぺにキスをしてくれる。


「おやすみなさい。母様。」


こういって、俺は眠りについた。





読んでくださりありがとうございます。林朋昌炎です。

文章がおかしかったるするので、後で改稿するかもしれません。

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