3話 誕生祭。
「さて、あなたも誕生祭の準備をしましょう。」
赤色できれいなドレスを着た、テリーヌ様が話しかけてくる。
あのー、テリーヌ様?その服、胸のところが少し開きすぎではないですかね?
たわわに実ったテリーヌ様の胸がすごい見えるんですけど。
おおー、揺れる揺れる。
これはあれだな、俺も成長したらこれぐらいのグラマラスなボディを手に入れられるというフラグかな?貧乳もいいけど、身近にある自分のは大きいほうがいいなぁ。
そんな将来に思いをはせていると、急にテリーヌ様がドレスの胸の部分をずらす。
え?ちょっと何してんすか?テリーヌ様?おーい、テリーヌ様何してんすか?
そのままテリーヌ様は乳首が見えるようになるまでずらす。
そのままの状態で、俺を抱き上げ自分の乳首に俺の顔を近ずける。
ああ、やっとわかった、授乳か。そういえばまだ一回もしてもらってないな。
思い切って乳首を吸う。なにか甘いものが口に広がる。
これは、美味い。テリーヌ様の母乳美味しいです。ちゅうちゅう。
よくよく考えれば、赤ちゃんの時って天国だな。女の人の胸にありつけるんだから。普通に考えれば記憶に残っていないのが惜しい。まぁ、俺が今ありついているのがテリーヌ様の母乳だからいいんだけどね。
これが自分の母親だったら、地獄である。母親は、基本ぶすである。
テリーヌ様はウルトラ美しいけど。
かれこれ3分位たっただろうか?テリーヌ様が俺の顔を自分の乳首から離す。
なんだもう終わりか。
いや、ちょっと待て授乳は、1日6回位だった記憶がある。多分、泣いたらくれる。ということは、4時間おき位にテリーヌ様の母乳が飲めるのか。げへへ。
もしかしたら、ドレスが胸の大きく開いたものなのも、誕生祭中に授乳するためなのかもしれない。
そして、テリーヌが何か布を持ってきて俺の体に巻き付ける。
そういえばエアコンもない部屋で真っ裸だったのに、全然寒くもなかった。
それどころが、非常に快適であった。なぜだろう。
布を巻き終えたテリーヌは俺を持ち上げて違う部屋に行こうと立ち上がる。もちろん俺は、反抗もできないのでされるがままだ。テリーヌは、俺をよしよししながら、扉を開け廊下に出る。
廊下には、大量の絵画が飾られており見た感じ真っ赤な絨毯が敷き詰められている。いかにもヨーロッパのお城といった感じだ。
そのまま、別の部屋についた。その中には、知らない子供が二人と、俺の父である、エグザがいた。子供といっても中学1年生位のが一人、小学3年生ぐらいのが一人だ。
「はぁー、これが新しい家族なのですね、父上。」
小学3年生のほうが言う。少しお調子者のような顔をしている。
「レイス、あまりはしゃぐな。妹がビックリしたらどうする。」
今度は中学1年生の方だ。弟の方とは違って神経質で厳しそうな顔をしている。
「はーい。デイアお兄様。」
おとなしく小学3年生が従う。多分あの手の兄は怒らせると怖い。レイスと呼ばれたほうもわかっているのだろう。それと新しい家族とか言っているのから考えると俺の兄にあたる人物だろう。
女の子が生まれてエグザが悲観していなかったのはすでに王位を継承する兄がいるからだ。それなら可愛い女の子でも喜ぶだろう。
「うむ、これが新しい家族だ。名前を考えたが、エーラというのはどうじゃろうか?」
「それでいいと思う。」
「はい、いいと思います。父上。」
「エーラ。うん、いい名前ね。それでいいわエグザ。」
三者三様の答えだったが、全員一致でこの名前だそうだ。
コンコン、とドアがノックされテリーヌの出産を手伝ったおばちゃんが入ってくる。
「誕生祭の準備が整いました。城の庭園に国民が楽しめるような食事のスペースを作りました。後は、この城の窓から国王様が誕生の言葉をいうだけでございます。」
「うむ、ご苦労であった。それでは、デイア、レイス、テリーヌ行くぞ。」
「「「はい。」」」
今度は三人同時に同じ返事をする。そして4人の顔付が少し引き締まったものになる。にしても、誕生祭の準備早すぎないか?
エグザは俺を抱きかかえ、窓もといベランダのようなところに出る。後ろにはテリーヌ、デイア、レイスもいる。
エグザは大きな声で、俺を天に掲げながら、叫ぶ
「我はベルン王国第23代国王、エグザ・ブラックロード・ベルンである!
我が国の民に報告がある!
本日、我と、我の后、テリーヌ・ブラックロード・ベルンとの間に
第一王女が生まれた!名をエーラ・ブラックロード・ベルンという。
今宵は、生誕祭じゃ!飲んで、食い、歌い、踊れ、金はすべてベルン王国が持つ。
以上だ!」
こうして、誕生祭の火ぶたが切って落とされた。と言っても、俺の今の状態は赤ちゃんだし、テリーヌも子供を産んだ後で疲れてはいる。多分このまま寝るルートに入るだろう。テリーヌと一緒に。
そう考えていると。案の定エグザが
「テリーヌ、お前は疲れているじゃろう。今日はもうエーラと一緒に寝なさい。」
「うん、そうするわエグザ。ありがとう。」
エグザは俺とテリーヌを寝室のようなところに連れていくと、
「それでは、我は少し祭りを楽しんでくる。」
と言って出ていった。酷いやつだ。
といっても俺も、今日はいろいろなことがあり過ぎて疲れた。
ゆっくりとテリーヌ様の胸の中で休むとしよう。
テリーヌ様の胸が顔に当たって気持ちいい。
ねる間際にテリーヌ様がほっぺにキスをしてくれる。
それを合図にするかのように俺の意識はまどろみに消えていった。
読んでくださりありがとうございます。林朋昌炎です。
テリーヌ様のお胸に関する事だけ、テリーヌ様にしてみました。
巨乳もいいけど貧乳もいいよね!