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序章
「…南無阿弥陀…南無阿弥陀……」
ここは、日本の闇羅未山という山の頂上にある一軒の御寺。ただの寺などではない……
[闇]の術式魔法を操る一族の総本山なのだ‼︎
「やばっ‼︎遅刻しちゃうよぉ〜!」14代目の当主の息子 “霧崎夜来良”だ。
毎日、目覚まし時計がなるはずなのだが今日はたまたま電池が切れており鳴らなかった。
「行ってきまーす!」夜来良は慌てて家を出発した。この流派の家に生まれた者は、これまで全員暗い者しかいなかったので凄く明るい夜来良は、一番の問題児でもあった。
この物語は、闇魔法を操る一族の当主の息子でありながら、15歳になってもまだ闇を纏う事が出来ず、逆に[光]の術式魔法を使えるようになった落ちこぼれの高校生の物語である!!