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ネコの君シリーズ

ネコの君 ~始まり~

作者: 彩

彼を初めて見たのは入学式だった。



背が高くて、顔が綺麗で、纏っている空気が他のヒトと違くて。

遠くにいてもわかる・・・・・カッコよくて目立つから、みんなわかるんだけど。

でも、他の子が知らないであろうこと私は知っている。

知ったきっかけは偶然。入学式の一週間後のある日だった。






=入学式から一週間後のある日=



「風邪ひいて休むぅ?」

「うん、ごめんね~。」

「まぁひいちゃったもんはしょうがないしねぇ・・・。ちゃんと休んで早く治して。」

「ありがと~。」

「お大事に。」


江里えり、休みか~・・・。じゃあ今日一日一人で行動だなぁ~・・・。

入学式から一週間、もう既にグループが出来上がっている。

元から人付き合いが苦手な私、笹木夏苗ささきかなえは小中高と同じ学校の江里くらいしか友達と言える友達がいない。

あ~学校で一人とか暇すぎる。


・・・・・と思っていたが案外早く昼食の時間になった。

食べる場所は自由だから気分転換で学校の裏庭へ。

桜が綺麗だし、あまり人目に付かず静かだから一人のときにはうってつけ。・・・なんか寂しい子みたいだな・・・。

ご飯を食べていると芝生ゾーンに誰かいる事に気付いた。気になって見に行くと・・・・・



彼だった。



入学式の彼が猫と一緒に遊んでた。無邪気な笑顔で・・・。

心臓がうるさい、体が熱い。

風が吹く、桜の花びらがひらひら散ってくる。





いつまでも見ていたかったけど


いつの間にか


走り出していた。





それから私はちょくちょく裏庭でご飯を食べた。そしてそのすべての日に彼はネコと遊んでいた。

彼は多分、ネコが好きなんだと思う。こないだ見かけたとき携帯にネコのストラップついてたし・・・。コレが私の知ってること。

彼とは別のクラスだ。名前も知らないけど密かに私と親友の間で『ネコの君』と呼んでいる・・・。

読んでくださりありがとうございます。


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