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最終話

これで最終話です。

「さて、どこから話すかな…」


日向を中心として無月たちは半円状になって座る。


「じゃあ、私がさらわれた理由がいい」


祢音がピシィと手を挙げて言う。


「そうか、ならそうしよう」


そう言って日向は話し始める。


「祢音、お前がさらわれた理由とは言ってしまえばお前が人工生命体だからだ」


「あ、やっぱり」


と、祢音はあっさり言う。


「知ってたのか?」


無月は祢音の顔を見て問いかける。


「うん、なんとなくだけど。


みんなと違うかな〜って。おかしな力もあるしね」


おかしな力とは魔法のこと。


どうやら気付いていたようだ。


「そうか。


ここの奴らは武装組織からの依頼で兵器等を作り出し売りさばくことを目的とした集団だ。


やつらはどこからかの依頼で生体兵器を作ることになったようだな。


やつらは見ての通り、先ほどのキメラのような合成獣を作り上げたわけだが、


人間というのは欲の深い生き物でな、今度は人の知能を持っている兵器が欲しいと言い出した。


当然、奴らは作り始めたわけだが、人並の知能を持った獣なんてのはそうそういない。


一から作ろうとしたやつらだが、見た限りうまくいかなかったようだな。


そしてオレと桔梗の所属する組織『オルタナティブ』が人工生命体、


つまり祢音を作り出した事をスパイを使って知ったわけだ。


そして、やつらは動いた。


祢音をさらって研究しどう違うのか知りたかったようだな。


違いを修正し、同じような生命体をつくるようだったが、オレたちがそれを止めたってわけだ」


そこで話が途切れ沈黙が流れる。


「質問あるかー?」


「私、ある」


そして祢音が再び手を挙げて聞く。


「私は人工生命体って言ったよね。何か違うの?」


日向はしばらく顎に手を当てて考える。


「そうだな。魔法が使えるのと、あとは秘密だ」


日向は意地悪そうな顔で祢音を見る。


「なんでー?」


「今知ったらおもしろくないし。言わなくても大丈夫だと思うからだ」


「そう」


そして再び沈黙が流れる。


「もう質問はないな。じゃあ帰るぞ」


日向は立ち上がり出口へ向かって歩き出し3人もそれに続いて研究所を後にした。



☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



その夜、夕食を食べ終え4人はリビングに集まっていた。


「話があるのだが、無月に祢音、『オルタナティブ』に入ってみないか?」


「「え?」」


2人が同時に聞き返す。


「元々そういうつもりだったのだが、言いそびれていたんだ。


いい機会だから聞いてみようと思ってな。どうだ?」


「オレは入るよ」


と、即座に無月は返事する。


「オレはこれからも祢音や親父、母さんを守護っていかなくちゃならない。


強くなくちゃ守護れない。


だから強くなる。強くなってみんなを守護っていきたい」


「私も入るよ。お兄ちゃんたちに守護られるだけじゃやだもん。


私だってお兄ちゃんたちを護っていくよ。一緒に世界を守護りたい」


日向は2人の眼を交互に見て言う。


「そうか、2人とも守護りたいものがあるんだな。お前たちの気持ちはよくわかった。


では明日からお前たちは『オルタナティブ』の一員だ」


「「はい!」」

皆様、この作品を読んでいただきありがとうございました。

しかしこれはまだ序章のようなもの。

しばらくの構想期間を経て新たに掲載しますのでお楽しみに!

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