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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

シシルナ島物語 シリーズ

荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣 〜牙狼族の隻眼の少年は復讐を果たす〜

作者:織部
 ノルドがシシルナ島へ渡ったのは、わずか二歳のとき。
 母・セラの腕に抱かれ、追っ手から逃れたどり着いた。
 逃避行は凄惨を極めた。

 彼は片腕が上がらず、片足を引きずり、片目を失うほどの深手を負う。
 セラもまた、毒の呪詛を全身に浴び、その痕は顔から全身に刻まれた。
 彼女は頭をスカーフで隠し、親子は人目を避け、島の片隅でひっそりと生きていた。

 ノルドはやがて森で魔兎を狩り、職業「薬師」となり活躍を始める。
 ある日、森で出会った大魔熊に襲われていたのは、牙狼の子―ヴァル。
 ノルドはその命を救うため、「命の盟約」を結ぶ。
 ヴァルはそれ以来、彼の誠実な相棒となった。
 島に強盗団が上陸したとある日。
 隠れ家を発見し対決したのは、ノルドだ。
 ヴァルの鋭い嗅覚が、警備隊の中に潜んでいた裏切り者を暴く。
 セラ親子の戦いぶりは、島主の心に深く刻まれた。
 別のある日、ノルドは島主の依頼でゴブリンの群れを退ける。
 ――そして、祝祭。
 聖女ネフェルが、妹アマリのいる治療所を訪れ、シシルナ島の民衆の前に降臨する。だがその影で、冷たい殺意が蠢いていた。
 聖女暗殺を謀る者たちが島に潜入。
 彼らの刃がセラを襲い、母は瀕死の重体に陥った。
 ノルドは怒りを胸に、島民とともに刺客たちを追い詰め、ついにその首魁を討ち果たす。
 その後、魔物に囚われていた妖精・ビュアンを救い、彼女と友を結んだ。風のように気まぐれで自由なビュアンとの出会い。
 けれど、母を蝕む毒はただの毒ではなかった。
 それは「呪いの毒」。時間とともに命を削る、見えない刃。
 薬師として腕を磨き、自身の傷を癒したノルドでさえ、その呪いをまだ治せなかった。
 シシルナ島には、天才医師サルサが営む療養所がある。
 彼女は静かに首を振った。
 「この病は、治せぬ。だが―止めることはできる」
 母を託したノルドは、薬師としての道を歩み続ける。
 けれどその胸には、母を苦しめる呪いを放った者への、静かな、けれど消せぬ憎しみがあった。そしてノルドは、神託を待つようになる。

 ―そして、示されたジョブは。
 「荷運び人」だった。

 それは、彼が心に秘めていた願い――「報復」とは、あまりにかけ離れた力だった。

 そんな彼に、「貴族と共にダンジョンを制覇して欲しい」との島主からの依頼が来る。その貴族の持つ剣は……
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