詠んだもの
1 口避け女
マスクをした女の人が近づいてきて「わたし綺麗?」と問いかける。「綺麗」と答えるとマスクを外して「これでもか!」と叫ぶ。その女の口は耳までいるという。
2 くねくね
夕方、田んぼや川で白いもやのようなものがくねくね、くねくね踊っている。それを長いこと見ていると気が変になるという
3 トイレの花子さん
学校の古い校舎の3階の3番目の誰も居ないトイレを3回ノックするとトイレの中から「はーい」と返事がある。ドアを開けても誰も居ない
4 テケテケ
学校の2階から手を振る人がいて、こっちも手を振るとものすごい勢いで近づいてくる。それは事故で上半身だけになった霊だと言われている
5 赤い半纏
トイレに入っているとどこからともなく「赤いはんてん着せたろか、青いはんてん着せたろか」と声が聞こえてくる。昔、騒ぎになって調査に来た女性警察官が「着せれるものなら着せてみなさい」と叫んだらどこからともなくナイフが出てきて刺し殺されたと言う。その女性警察官は自分の血で赤い半纏を着ているようだった。
6 姦姦蛇螺
どこかに封じられている怪物。6本の手を持ち、下半身は蛇と言われている。その下半身を見たものは命が無いとも。もとは蛇の怪物を封じようとした巫女が村人に裏切られて蛇の怪物に喰われてしまったのだ。しかし、巫女は蛇の怪物と一体化して裏切った村人たちに祟るようになった。村人たちはなんとか巫女を封じることに成功したようだが、封じている地は年々場所を移動しているらしい
7 きさらぎ駅
気がつくと見知らぬ駅にいて返ることができなくなったとネットの掲示板に投稿された。投稿者はなんとか脱出しようと悪戦苦闘し、その状況をネットにあげていたが怪しいタクシーに乗る、とメッセージを残して消息を立った。その後の消息は誰も知らない。その駅の名前が『きさらぎ駅』だ。
8 八尺様
男の子か庭からそとを見ると帽子を被った女の人が歩いていくところだった。しかし、庭の壁はすごく高く、女の人は身長が8尺ちかくあること気づく。その事をおじいさんに話すと「八尺様」だと言われる。その後、男の子の救命作業が繰り広げられなんとか男の子を一命を取り留めることになる
9 猿夢
ある時、夢を見る。遊園地のおもちゃの電車のようなものに乗っている夢だ。電車には体験者以外に後ろの席に見知らぬ女の人と男の人が乗っていた。と、『次は生き造り』とアナウンスがかかる。それと同時に小人が現れて男のナイフで切り刻んで『生き造り』にしてしまう。夢とは思えないリアリティーに絶句しているとまたアナウンスがかかり、今度は女の人がアナウンスと同じように惨殺される。次は自分の番だと、体験者は必死に夢から覚めるように念じる。そのかいあってなんとか夢から覚めるが、その直前、次は逃がさないと囁かれる
10 紫鏡
紫鏡。その言葉を大人になるまで覚えていると不幸になるとか、死ぬとか言われている
11 メリーさん
ある日、電話がかかってくる。「今、駅にいるの」と女の子の声。電話はすぐに切れるが、またすぐに鳴る。取ると女の子の声。どこそこにいるのと言うとまたすぐに切れる。そして、また。どこにいるのか言うとすぐに切れるを繰り返すのだが、段々家に近づいてくるのが分かる。最後に『あなたの後ろに居るの』と聞こえ。振り向くと……
12 巨頭オ
昔行った山奥の村に行こうと思った体験者。記憶を頼りに向かうと目的地近くで看板を見つける。『巨頭オ』と書かれている奇妙な看板だった。その看板を通りすぎ目的の村についたのだが、村から出てきたのは頭が異常に大きな不気味な人だった。それも1人ではなくあちらこちらから現れて体験者の方に向かってくる。体験者は一目散で逃げるのだった。
13 3本足のリカちゃん
トイレにリカちゃん人形が落ちていた。不思議に思いながら拾うとそのリカちゃん人形には足が3本あるのに気づく。不気味悪さに慌てて捨てるが耳元で「逃がさないから」と声。その不気味な声のせいで拾った人は精神を病んで自殺したと言う
14 すきま女
自分以外は誰も居ないはずなのに視線を感じて部屋の中を見回すと家具と家具の僅かな隙間からこっちを見ている女が居ることに気づく。その女こそ『すきま女』だ
15 ミッチェル嬢
山道を歩いていると向こうから女がやって来る。白いワンピースに水玉のスカート。頭が人の拳大の大きさな奇妙な女。それが『ミッチェル嬢』だ。彼女を見かけても声をかけても怖がってもいけない。無視しなければ……
16 カシマさん
その名前を聞くと、真夜中、或いは夢の中とも言われているが、聞いた人の元に現れて質問をすると言われている。その質問に正しく答えられないと足を取られる。昔、ひどい目にあって自殺した人の怨念と噂されているが諸説あり、本当の事は謎に包まれたままだ
17 黒いキューピー人形
家賃滞納されているアパートの一室を大家さんが様子を見に訪れる。部屋には誰もいない。夜逃げされたかと部屋を物色していると部屋の片隅に黒い人形が落ちているのに気がつく。近づくと無数の蝿やゴキブリが逃げていった。黒かったのはそれらがたかっていたからだ。あとに残ったのは、不慮の事故で死んだシングルマザーの赤ん坊。その白骨ばかりだったと言う
2023/12/07 初稿
記憶で書いています。また、都市伝説の性格上、様々なバリエーションが存在していますので細かな点が違っているかもしれません。
取りあえず、作者の各都市伝説の捉え方がこうであり、それをもとに短歌を詠んだ、とお考えください。




