何故微笑みの女性は未完成だったのか、長すぎる前置きからその謎に迫っていこう。
アニメイトバディ1
ってここに入力すれば良いのか?よく分からん。とりあえず熱が冷める前に湧いてきたものを早く文字にしないと。まだ頭の中で細部未完成のまま。随時追加、編集予定です。
この物語は、1人の男が里帰りをするところから始まる。
時代は、印刷の技術が広まり、それによって貴重な本が徐々に増えてきた頃だ。学問を重視する国のお偉方によって図書館が整備され始めた。志しある者たちが、絵画や彫刻、建築や医学、芸術や自然科学といったあらゆる学問を学べるようになった。それにより、華々しい文化の発展を遂げた時代の、とある国の、とある村に、1人の男が帰ってきたところだ。
「ただいま!父さん!」
「ピエロ!よく帰って来たな!長いこと待っていたぞ。」
「なかなか忙しかったんだよ。」
男は名をピエロと言った。自らの才能を活かすため、街に働きに出ていたのだ。商才に恵まれた彼は、街へ出てから夢中になってがむしゃらに動き回った。人々の求めるものを肌で感じ取り、それを商売に活かす方法を模索した。そのために人脈を広げてコネクションを作ったり、人好きする笑顔を貼り付けて過ごしていた。それは功を成し、徐々に成功の感触を掴むことができた。信頼出来る仲間も見出した。
取引先も開拓し、仲間に任せても問題ないと思えるくらいになった。街での立場も安定し、仲間も自分を信頼してくれて、自分と働くことで利益が出ると分かっている。仲間に任せても利益を持ち逃げするようなことは考えないだろう。何より働き方を見て、そんなアホなやつは篩い落とし、信頼出来る者を選んできたと自負している。
自分は人を観る目に恵まれた様だった。ようやく休みもとれる程安定したため、心配している田舎の両親に報告しようと思いたったのだ。土産話と都市部の洒落た土産を片手に、街を後にした。まとまった休みをとって、久々に実家に帰って来たのだった。
そうは言っても帰ってみると意外と村は近かった。自分で遠くしていただけだったと気づいた。
男の両親は久々の息子の帰省を喜んだ。
「色々街での話を聞かせてくれるんだろうな。今日の晩は豪勢にしよう。エカテリーナ!酒を買ってきてくれないかい。あと、今夜は息子の大好きなピザを用意して欲しい。あとのメニューは任せるが、いつもより豪華に頼む。」
「分かりました。」
「ピエロ、夕食までゆっくりすると良い。今夜は夜がふけるまで付き合ってもらうからな。」
帰省した実家には、自分の居ぬ間に、手伝いの娘が出入りするようになっていた。見たところ15,6の、異国の血が混ざったような美しい娘だった。娘は名をエカテリーナといった。
エカテリーナは買い出しへと向かった。
それから夕食まで、ピエロは旅の疲れを取るためにゆっくりと過ごした。