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俺と義妹、まさかの!?

ギャルゲだったらスチルが入る。








「結局、なんだったんだろう」



 帰宅後、俺はベッドに転がってスマホをいじっていた。

 結局のところ、義妹がなにを見たのかが分からないままだ。そもそも寝ぼけまなこでスマホを操作して、どのような画面を見ていたかも記憶にない。

 そう考えてみると、妙なサイトを開いていた可能性もあるわけで……。



「もしかして、なにか嫌われるとこ見てたか……!?」



 その可能性に行きついて、俺は一気に青ざめた。

 義妹には当然黙っていたのだが、俺だって健全な一人の男子高校生。そういったものに興味がないわけがなかった。ただスマホにはその類の画像はないし、大丈夫なはず。

 だけど、この情報化社会の荒波だ。

 いったいどのような弾みで、個人情報が抜き取られるか分からない。もっとも、涼香はそんな天才ハッカーではないし、むしろ機械音痴な方なのだが。



「うおお、でも! そうだとしたら、義兄としての尊厳が!!」



 俺は己の犯した致命的ミスに、もんどりうった。

 しかも、その具体的な内容が分からないのだからタチが悪い。これでどのサイトを開いていたか、というのが分かれば弁明の余地だってあろうものを。

 そう思って俺は必死になって、今朝の記憶を手繰り寄せた。

 しかし、やっぱり寝起きのことなど思い出せるはずもなく――。




「あの、義兄さん……? 入って良い?」

「ひぃぃ!?」




 ――『審判ジャッジメント』の時は、やってきた。

 部屋をノックする音の後に、聞こえてきたのは愛しき義妹の声。彼女はどこか緊張したような声色で、ゆっくりとドアノブを捻った。

 俺は思わず枕で顔を隠し、身を丸くする。

 そうしていると、



「えっと、義兄さん。なに、してるんですか?」

「え……?」



 どこか驚いたような声色で、涼香が言った。

 どういうことだろう。俺は今から、彼女に詰問されるのではなかったか。

 そう考えながら、おずおずと、枕をゆっくり下ろして目の前にやってきていた義妹の姿を視界に捉え――。




「………………へ?」




 ――瞬間、思考が硬直した。

 ちょっと待って、状況が理解できない。

 俺はもう一度枕で顔を隠し、数秒の間を置いてから改めて確認した。




「う、うぅ……そんなに見られると、はずかしいよ」

「………………」




 すると、そこにあったのは思わぬ出で立ちをした義妹の姿。

 それはなにか、というと……。






「どうして『ミニスカナース服』!?」






 涼香はなぜか、そんなコスプレをして身を乗り出していたのだ。

 聴診器とカルテ代わりの紙を持って、雰囲気は完璧。そして彼女は緊張した面持ちで、熱っぽい息をつきながら俺の頬に触れた。





「義兄さん、こういうの好き……でしょ?」――と。





 耳元で、涼香はそう囁く。

 俺は様々な思考が脳内を渦巻いて、その結果――。





「きゅう……」





 そこで、意識を失うのだった。




 


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