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777シア物語

移民船『方舟』丸ごと転移。私はそこでイブキを探す。

作者:澤梛セビン
 地球は太平洋の海底火山噴火で、未曾有の危機に陥っていた。
 噴煙は世界の空を全て覆い尽くし、地表は明けることのない暗闇に包まれた。地表に堆く積もった火山灰で植物は枯れ、濁った海は澱み、生き物はその殆どが息絶えた。

 そんな中でも人間たちは生き残っていた。
 人間が取った手段は二つ。

 地下に潜ってそこに巨大な地下都市を築き、来る地球の自浄能力を期待して長い暗闇に耐えるか、新天地を目指して広大な宇宙に飛び出すか。
 地球を見捨てられない大半の国の人間が、地下に潜って長い冬を耐える道を模索した。

 僕が選んだのは地球を脱出し、移植可能な星を探して世代を重ねて宇宙を旅する道だった。

 その日は、移民船『方舟』に日本の移民艦が積載される日だった。

 いつもどおり仕事に向かった私は、バス停で職場に向かうバスを待っていた。突如として聞こえてきた大きな破壊音に顔を向けると、そこに見えたのは横転して横滑りしながら私に向かって来るバスの天井だった。
 止まる時間。突如として頭に響いてきた『声』に考える時間すらなく、再び動き出した時間に戸惑う私。
 バスはそのまま私に衝突して、吹き飛ばされることなくその場に立ち尽くしたままの私は、バスの車体を突き破った。車内を通過する瞬間に、中にいた人影と視線が合った。

 視線が交錯したのは、錐揉み状態で車内を舞っていた、幼馴染の伊吹の顔だった。
 バスを突き抜けた私は、たぶん体に大きな負荷がかかったんだと思う。眠るように意識を手放した。

 そうして私の本当の物語は、気絶から始まった。
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