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No.4. ゴギっバキっ

布団の中にいて思う。

おもちゃが欲しい！

一応俺の家は貴族ということになっている。とはいえ、屋敷もそんなに大きくないし、階級は恐らく下の方なのだが、貴族であることに変わりは無いため、親はなかなか外出を許可してくれない。

決められた時間以外は部屋を出ることも基本禁じられている。

それなのに、部屋にあるのは、布団と机と椅子のみ...

何して過ごせっちゅうんや...！

でも、家からは出れんし、金もないし...

というわけでこっそり家を出て素材を集めて自分でおもちゃを作ろう！ということになった。

最近隠しているのだが、どうやら俺は風魔法が使えるらしい。

本で読んでいたらなんか出来たのだ。

これを使ってまず窓を使って家から脱出する。

俺の部屋は2階だから、地面とぶつかる瞬間に風を起こせば、ダメージを減らせるだろう。

「よし行こう！」

俺は全力でジャンプして窓に飛んだ、そして、地面にぶつかる前に、思いっきり唱えた。

「ウィング！」

手からは風速2kmの風が出た。ん？弱くね？

ゴキッ

俺は1ヶ月治療に当たることになった。