表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王倒しちゃった  作者: ダンディー
4章 闇の渦巻く魔法祭!
34/34

サーティふぉぉぉおおおお ロンの目的

てなわけで、弟子が1人増えたところで、俺達は特訓を始めた。


まずはロン。


俺とロンで一騎打ちさせて、ロンの新しい必殺技、ファイヤーソードの制度をあげる。


ファイヤーソード。それはファイヤーボールという魔法を剣に乗っけて戦うロンの新たな剣術だが、魔法のコントロールを上手く出来ないと、2回目3回目の攻撃を繰り出せない。


だから、魔法の操作をマスターするまで、何回も攻撃を繰り返させる。


カキン、カキン。


何度も剣が混じり合う音が聞こえる。


俺とロンが戦っている間、とりあえずローマンには見学兼、魔法ソードの練習をさせた。


聞いたところ、どうやらローマンの得意な魔法は雷らしい。


だから、まずは雷の魔法を剣に乗っけろと指示を出す。


30分やったら交代だ。


次はローマンと俺が実戦を行う。


ローマンは、ロンと違ってあまり剣に触れたことがないらしい。


そのせいか、やはり剣術がボロボロである。


剣術は経験が大切だ。


極めるのには莫大な時間がかかる。


だから先程俺は、ロンが才能の壁を超えるために剣術を学び始めたように、ローマンにも別の何かを極めてみたら?とローマンに言ってみた。


でも、彼はロンみたいな剣術を学びたいです。と言ったので、とりあえず様子見で今は剣術を教えている。


「ローマン。剣の攻撃に魔法を乗せれば、大きな火力がでる。しかし、攻撃が当たらなければ何も意味が無い。だから剣術を大切にしろ。毎日欠かさず練習するんだ。」


そんなこんなでアドバイスをしながら、剣を交わした。


その後、ロン、ローマンと繰り返し面倒を見て、気づけば3時間が経っていた。


俺は、訓練場の壁に貼ってある時計を見てから、


「もう12時かそろそろ休憩してお昼にしようか。」


と、2人に提案した。


2人もさすがに3時間も体を動かしていたら疲れたようで、一気に体の力を抜いて、地面に倒れ込んだ。


それから5分間くらいだらだらして、俺達は寮の食堂へと向かった。


ちなみに寮の食堂は、学食とは違うので、寮の生徒以外は基本利用できない。


しかし、それは学校が動いている時に限られ、今日のような休みの日は学食がやっていないので、代わりに昼のみ、俺みたいに寮に泊まっていない生徒でも寮のご飯を食べることができるようになっている。


なんと親切なサービスだろうか。


そういう訳で、俺達3人は一緒に昼ごはんを食べた。


「そういえば、お前達ってなんで俺に弟子入りしたんだ?いやまぁ、ローマンはともかく、ロンはなんで弟子入りなんてしようとしていたんだ?」


俺はステーキを口の中に入れながら言った。


ロンは一瞬キョトンとしてから口を開いた。


「昨日も言ったじゃないですか。弟子入りするんだったら、師匠が適任だからですよ。」


「違う、そういう意味じゃなくて。そもそもなんで、他人に弟子入りしようとしていたのかを聞きたいんだ。」


「ああ、成程。そういえば、師匠に理由を言っていませんでしたね。実は僕、休み明けの魔法際で、魔法トーナメントに出場することになってるんです。それで、どうしてもそこで勝ちたくて。それで、ある日ユナ先生に相談してみたんですよ。」


彼の話を、俺は横から遮る。


「ユナ先生?あの先生はaクラスの担任だろ?なんでそんな先生に?」


「あの先生は超偉大な先生なんですよ。実績も凄くて、国の中でもトップクラスの実力を持つ人なんです。ここ5・6年は家庭の都合で学校の先生をやっていますが、戦場に出れば、彼女に勝てる人はまずいません!どうせアドバイスを貰うんだったら、そんな人に貰いたいじゃないですか。」


なるほど、ユナ先生って、そんなに凄い人だったんだ。


つまり...


俺は入学早々、国でトップクラスの実力を持つ人をボコボコにしてしまったという訳か?そりゃ無理やりaクラスにぶちこまれるわ。


俺がそんなことを考えていると、ロンは話を続けた。


「それで、ユナ先生に相談すると、aクラスにとんでもない化け物がいるから、そいつに稽古をつけてもらえばいいんじゃないかと言われたんです。」


「そのとんでもない化け物が俺って事か?」


俺は問う。


「はい。」


ロンは答える。


「あの先生いつも面倒なことしやがって。」


全てを聞いてから、俺は独り言を言った。


「てことは、お前はたった1ヶ月の間にaクラスと対等に戦える実力を身につけたいという訳か.....?」


「はい、そういうことです。」


なんとも難しい無理難題だろうか。


aクラスやbクラスと、hクラスとでは天と地の差がある。


努力では決して越えられない才能の壁がある。


その壁を、彼はたった1ヶ月で越えたいと言ったのだ。


さて、俺はどうするべきか。普通にただ1ヶ月間、普通の人が教わるようなことを教えれ続ければいいのか?


いや、それでは絶対に魔法トーナメントには間に合わない。


........ならば..........


「ロン、ローマン、お前たちに俺が8年間かけて見つけた、魔法の裏技を伝授してやる。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ