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魔王倒しちゃった  作者: ダンディー
4章 闇の渦巻く魔法祭!
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肉話 魔法トーナメントに出場することになりました。

「はぁ?」


クラスのほとんどの人が、俺の名前を聞いて切れた。


「ふざけんなよ!なんでラインなんかが!」


「こんな雑魚がどうして選ばれるわけ?」


「俺の方が何倍もつえぇよ!」


みんな先生に対して文句を言う。


ほぼ全員が俺を雑魚だと思っている。


どうやら、この3ヶ月でクラス内の印象操作は上手くいっていたようだ。


しかし..........


容赦ねぇなぁ、コイツら。流石に傷つくぞ!


生徒のみんなは止まらない。


全力で俺の暴言を吐き続ける。


まぁ、俺はそれを目指していたからいいんだけど。


「うるさい、黙れぇぇぇえ!」


先生は叫んだ。


さすが学校の先生だ、彼女が叫ぶとみんな黙る。


俺はちょっと前世をの記憶思い出して、涙ぐんだ。


昔は体育の先生とかによく叱られたものだ。


先生は喋り出す。


「言っただろ、ただの埋め合わせだと。別にクラスの上位者が出なければならないわけじゃない。

それに、最後の一人の指名権はあたしが持っるんだ。文句を言うなら、それなりの罰を受けて貰うぞ。」


みんな何も喋れなくなり、俺を睨んだ。


俺は悪くねぇだろ。


だが、このまま俺が埋め合わせとして出場させられるのも厄介だな...


他の生徒がダメなら、俺が意義を申し立てよう。


「あの、先生...」

「黙れライン。お前の発言権はない。」


俺は発言することさえ許されなかった。





______________________




その日の放課後、俺はユナ先生の所へ行った。


「ユナ先生、失礼します。」


俺は扉を開けて、ユナ先生のいる教室に入る。


「お前に拒否権はないぞ、ライン。」


先生は俺を睨んで言う。


くそっ。何しに来たのか、察してやがる。


「あの先生。なんで俺なんですか?」


俺は質問する。すると、びっくりする答えが帰ってきた。


「罰ゲームだ。この間授業サボったろ。あの時の罰だ。」


あの時?あぁ、ヴィリア騒動の時か。


・・・・・


え?だとしたら時間、開きすぎじゃない?


しかも魔法トーナメントなんて、ご褒美じゃん。


普通だったら。


「あの、それ罰ゲームになってますか?どちらかと言うと、ご褒美なんじゃ...」


俺はしっかりと指摘した。


しかし、先生は俺の事をよく知っていらっしゃる。


彼女は、俺の指摘の後、


「なら、お前は魔法トーナメントに出れて、嬉しいか?そんな訳ないだろ。お前は面倒事が嫌いな上に、本当の実力を隠しているんだからな。」


と、正論をぶっぱなした。


いやぁ、何も言えない。


俺、生きてる年数だと本当はユナ先生より長いんだけどなぁ。


口論になると必ず押し切られる。


何故だろう?


「分かりました。聞きたいことは聞いたので帰ります。」


そう言って俺が部屋を出ようとした瞬間、先生は俺を止める。


「あぁ、そうそう。お前、初戦で手を抜いて負けようなんて考えるなよ。」


その警告に俺は、はぁ?と思う。


てか、俺が本気を出したら、会場ふっとぶぞ。


「どうしてですか?」


「お前が、入学後も手を抜き続けるから、学校のお偉いさん達も、あたしとお前を疑い始めてんだ。元々、あたしの言葉を信じているやつも少ないしな。お前がここで本気を出さないと、お前をaクラスに推薦した、あたしの首が飛ぶかもしれない。だからお前には本気を出して貰わないと困るんだよ。」


なるほどな、それで俺を魔法トーナメントに推薦した訳だ。


「ユナ先生。それはあまりにも自己中じゃないですか?あなたの首が飛ぶって...

そんなの自業自得じゃないですか。

そもそも俺をaクラスに入れなければ良かっただけの話なのに...

俺が知ったことではありませんよ。」


「確かにあたしの自業自得かもな。だがな、全ての発端はお前だ。だから無理やり、お前に尻拭いをさせることにした。」


んなめちゃくちゃな!


何だこの先生。教員なんて辞めちまえよ。


「俺は本気なんて出さないですよ。」


「いや、出すことになるさ。きっとな。」


俺はユナ先生のいる部屋を出る。


なんであの先生は、毎度俺に絡んでくるのだろうか?


しつこい女は嫌われるぞ。


俺は心の中で先生の愚痴を言って、シュナと家に帰った。




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