ニイイチ 新たな友達?ヴィリア
俺が図書室の扉を開けると、なんとそこには誰もいなかった。
俺の記憶だと、図書室には司書の先生や、委員会の人がいるものだったが...
まぁこの学校の図書室って貸し出しとかそういったものが無いし、貴族ってこの図書室と同じくらいの量の本を保管してたりするから、おかしくはないよね。
だからといって読みに来てる人すらいないなんて...
思っていた以上にびっくり仰天。
なんか期待はずれだなぁ、と思って帰ろうとすると、
ササっ
どこからか本が擦れる音が聞こえた。
いや、だれかいるぞ!
俺は音が聞こえた方向へと歩きだした。
そして、1人、人を見つけた。
「美人だ...」
俺の口からついそんな言葉が漏れた。
青色の髪に橙色の瞳、また、スタイルや顔は日本だとアイドルで頂点を取れそうなほど整っていた。
シュナもそうだけど、この世界の人って割と美人が多いんだよなぁ。
ついでにイケメンも!
ぶっちゃけ俺は彼女に一目惚れしそうになった。
本当にした訳では無いけど。
・・・・・
断じて。
絶対に。
まぁとりあえず俺の陰キャ友達を作ることは達成させられそうだ。
というわけで早速話しかけよう!
「あの...君」
俺がそう呼びかけると、
「ひぃっひぃぃぃ。」
彼女はまるで化け物に出くわした人のように恐ろしい顔をして、どこかへいってしまった。
「え?にげたられた?」
まじかよ!?




