20話! レッツゴートゥーザ友達集め!
今の俺ってどんだけ強い魔法撃てるんだろう?
あの時、ふとこんな事を思い付いた事を俺は割と後悔している。
俺はある湖に行って実験してみたくなったのだ!
俺の持っている魔法の中で1番強い魔法は、ダークファイヤートルネード。
その名の通り黒い炎の竜巻だ。俺はこれを国で2番目に大きい湖に瞬間移動して、ぶっぱなしてみた。
「ダークファイヤートルネード!」
俺がそう叫ぶと熱さ2000℃の黒い炎が竜巻状に出現した。
「あっつ!!!」
熱耐性を持っている俺でも馬鹿みたいな熱を感じた。幸い深夜だから周りに人はいないので被害は出なかった。
・・・しかし。
「やっちまったなぁ。」
俺は軽く、国で2番目に大きい湖の水をほぼ蒸発させてしまった。
・・・・・・・・・
「帰ろ」
学校に行くと、湖の事件は噂になっていた。遂に魔王が復活したとか、破壊神が現れたとか。
いやー、ほんとにやっちまったな!テヘペロ☆
「なぁ知ってるか?今朝、たった1日でロースファイト湖の水が9割干やがったらしいぜ。」
そんな会話があちらこちらから聞こえてくる。俺は大きくため息をついて思う。
全く面倒なことになったものだ。
まぁ、そんなことはどうでもいいか!
学校に通い始めて、32日目。俺はびっくりするほどの陰キャ人生を歩んでいる。
よく喋る友達はシュナくらいで、他の人からはいない人のように扱われている。
まぁ、公爵家のセリヌスはたまにちょっかいをかけてくるけど...
そんなわけで、俺には一緒に話せる友達がいない。
最初はそれがいいと思っていたが、時間が経つにつれて、だんだん寂しいと思うようになっていた。
どうせなら陰キャ友達が欲しいなぁ。
色々考えていると、ふと、いい考えが頭に浮かんだ!
図書室だ!
だいだい図書室とは世界の陰キャが集まる場所!(個人の偏見です)
あそこに行けば、あまり人と話さない人と会えるかも!
俺は思いついてから計画に移すのが早い方だと思う。
今日だってほら、俺はもう図書室へと向かっている。
てかよく考えてみたら、俺前世ではまあまあ陰キャだったけど、あんま本読まなかったから、そういう系の友達っていなかったんだよなぁ。
どんな人がいるんだろ?
俺は期待に胸を膨らましながら図書室の扉を開けた。




