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魔王倒しちゃった  作者: ダンディー
2章!魔法学園入学!
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エイティーン! 始まりました、魔法学校!

キーンコーンカーンコーン


若干違うけど、前世で聞きなれたチャイムのおと。


ヒュー


そして、俺を嘲笑うように吹いてくる風。


遂に来てしまった。出だしは失敗したけど、何年もの間楽しみにしていた、魔法学園!魔法の学び舎!


前も言ったが面積は約東京ドームくらい。木がいっぱい植えられていて、まるで貴族の学校!ってかんじの見た目だ。


まぁ、貴族の学校なんだけど。


俺はシュナと一緒に門を潜り、クラスの教室へと向かった。


それにしても、周りがざわざわ騒がしい気もする。なんでだろう。


あぁ、隣に主席がいるからか。


魔力も魔法の技術も学園内ではずば抜けて凄い!それにプラスで美人ときた。注目の的にならない方がおかしい。


いやー、でも女子達はともかく、男子達からの目線が痛いな。そりゃシュナのことを既に狙ってる人も多いだろうし、仕方ないけど...


「ねぇライン。あなた、私に何か隠しているでしょ?」


突然、シュナからそんな声が聞こえてきた。


え?もしかしてバレてる?俺がめちゃくちゃな力を持っていること。


「え?なんのこと?」


俺が言うと彼女は黙り込んだ。


...きまづい!


なんで彼女は急にそんな事言い出したんだろ?てか俺ってもしかして演技下手くそ?


この前も先生にバレたし。今度しっかり練習しないとなぁ。


そんなことを考えていると、シュナの口が開いた。


「まぁ、言う気がないならいいや。」


俺はとりあえずこの空気を乗り切った!


しかし、これはまずいかもなぁ。俺の秘密がバレるのも、時間の問題かもしれない。


バレたら色々まずいんだよなぁ。


まず、聖剣どっかに捨てちゃったし。


今まで魔王の事黙っていたのも言及されそうだし。


何が1番ヤバいって、なんかの組織に絡まれそう。


シュナや家族を巻き込む訳には行かないし、そろそろほんとに色々考えた方がいいかもなぁ。






教室に入る。俺は周りを見ると同時に、感動した。だって、有名人ばっかなんだもん。


公爵家の次男、セリヌス。

英雄の孫、ロファン。

1000年に1度の美女、エリス。

その他の人たちも、みんな高い地位の貴族。男爵家の俺は圧倒的に浮いていた。


この国の貴族の地位は、国に貢献した者に与えられるらしい。


要は、すごい才能や力で国を救ったり、国を良い方向へ導いた人が高い地位を貰えるというシステムだ。


まぁ、何が言いたいかと言うと、より高い階級を持っている人は、より有能な血をひいており、より強い才能に恵まれているということだ。


特にこういった1番上のクラスなどでは、公爵家や侯爵け、伯爵家などの子孫が集まりやすい。


だからここには来たくなかったのだ。こんな所に来ちゃったら、めっちゃ目立つから。


ほんとにあの女さえいなければ。


シュナを見ると、既に2.3人に話しかけられていた。


さすが首席だなぁと思いながら、俺は椅子に腰をかける。


当たり前だが、俺に話しかけるやつはいない。男爵家の俺に話しかけたところで何かあるわけじゃないからな。


まぁ、1人を除いて...だけどな。


「やぁ、君ラインって言うのかい?」


そう話しかけてきたのは、俺が1番話しかけられたくない人物、次席、公爵家の次男セリヌス!


「あぁ、そうだよ。」


俺はあさっての方向を向いて答えた。


「ライン君。今僕のことうざいって思っただろ?君は思ったことが顔に出るタイプだね。」


心の中を読まれた。こいつすげーな。


俺がそう思っていながらセリヌスを睨むと、彼は続けて言う。


「いやー、誰かにそんな目で見られるのは初めてだ。」


なんかこいつの態度ムカつくな。理由はないけど。


「そりゃお前、公爵家の次男だもんな。話したくないってやつの方が少ないだろ。」


「いや、少ないって言うか、初めてだね。」


彼は笑って答える。


自分より圧倒的に身分の高い相手。普通、こんな口の聞き方したら罰が下されるだろう。


しかし俺はそれを覚悟でやっている。徹底的に嫌われよう。


そして、この人達と余り喋らないようにしよう。


俺は心の中で小さく決意していた。


しかし、


「いいね、君となら気安く喋れそうだ。気に入ったよ。」


俺は何故か気に入られてしまった。Why?


「いいよ。気に入らなくて。」


俺達はそんな会話をつづける。


学校に入って初っ端、公爵家の次男に絡まれるって、どんな人生だよ!



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