16-2話 入学魔法学園! 後編
学校に着くと俺は驚愕した。
噂には聞いてたけど、めっちゃでかいじゃん。
東京ドームと同じくらい広いんじゃないか?
俺とシュナは入学式の受付を済ませ、席に座った。会場は、普通の学校の入学式と同じように広い、体育館みたいなとこで行われた。
校長先生の話なり、なんか色々あって、1時間弱椅子に縛られた。
全く入学式と卒業式はどの世界に行っても慣れないものだ。
全部終わると、直ぐに実力テストに入る。
要はクラス分けだ。
「次はシュナ・ベン・ザルド!」
テスト中、遠くからそんな声が聞こえる。俺は列に並んでいて暇だったので、シュナの方をじっと眺めていた。
その直後うぉぉぉと会場がざわめいた。
前も言ったが、魔力というのは魔石で測り、数値を出す。そして、魔力を持っている人の平均魔力は200くらいなのだ。
それがなんということでしょう。シュナの魔力は1900あった。平均の約10倍。
普通にすごすぎる。歴代の中でもトップレベルの魔力量だ。
まぁ、多分俺はそれ以上あるからへぇくらいしか思わないが、良かったなと内心で思った。
あれだけの魔力量があれば、aクラスは確定だろうからな。
さてと。
そろそろ俺の番だ。
「次はライン・ガ・ゲルド!」
ほら呼ばれた。
俺は魔石に手をかざす。と同時、限界まで魔力を圧縮した。
そう!これが魔力を偽る裏技、魔力圧縮。これをやるためにはかなりの修行が必要だが、1度身につけることが出来れば簡単にできる。
ただ、俺の莫大な魔力をここまで圧縮させるには、相当時間がかかったけどね。
しばらく待つと俺の前に数字が浮かんだ。180。
よし!完璧だ!
ひとまずピンチを乗り越えることができた。
その後は簡単。
fクラスになるように実力を隠して色んなテストを受けるだけだ。
そんなわけで、無事、俺はテストを乗りきった。
......かに思えた.........




