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もう10話? 魔王の最後
俺は今信じられない光景を見ている。俺の前には魔王がいて、その魔王のお腹には聖剣が刺さっている!
「魔王様...?」
俺はそっとつぶやく。
え、まじ俺どうしたらいいの?
「くっこの聖剣め、なかなか抜けん。おい少年この件を抜いてくれ。」
魔王は俺に指示を出した。別に従う道理はないが、従わない道理もない。しょうがない、可哀想だし、抜いてあげるか。
「う、うん」
と弱そうに答えたあと、俺は剣を持つ。
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ。」
あれ抜けない...
この剣、割と強く魔王のお腹にへばりついてやがる。
俺は必死で抜く。グイッグイッ
「ああああああああぁぁぁ。まて......待つんだ......」
魔王は叫ぶが、剣を抜くのに必死な俺は聞いちゃいない。
結果、俺は聖剣で魔王のお腹を掻き回すことになった。
頑張ってぬこうとしていると、スポッ
「あっ!抜けた!やったあ!」
魔王からの返事がない。
「あれ?魔王様?」
魔王はチリとなって次第に消えていく。
「魔王様ァァァァァァァ」
そしてこの世界から魔王が消えた。
とりま1章完結です。




