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うちのダンナ詩集

入院

作者: 陸 なるみ
掲載日:2020/06/21


初夏の暮れがたは

外は明るいまま

室内ばかりが暗くなる

明かりを灯しても

まだ昏い


心に迫る闇は

あなたの不在

二階に物音求め

キッチンラジオも黙す

脈が気になる


週明けには帰って

庭で過ごそうよと

言葉を取り交わしても

決定権はない

入院ということ


ウイルスのせいで

面会もできず

夜が長いねと

ふたり肩を落とす

絆


でもまだあなたを感じる

この世に存在し

私を愛している

想いに包まれている

手応え


私のオーラも飛んでいけ

病床ごと点滴ごと

抱きかかえてみせる

心細さも死の恐怖も

あなたとともに


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