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酔いどれ軍団束の間の休息

作者: 日下部良介

名取はいつでも腹が痛い。多分、精神的なものなのだと思う。

そんな名取を日下部はいつも気にかけている。しかし、諦めてもいる。


「おう、名取、今回は色々頑張ったな。で、どうだ?一杯ご馳走するけど」

「すみません。お腹の調子が悪くて…」

こういう場面に限ってNGな名取。

「なんだよ。お前、俺の事が嫌いなのか?」

「そうじゃないんですよ。たまたま、具合が悪い時に日下部さんから誘われるんです」

「ふーん…。俺はお前とは縁がないんだな…」

「そんな事ないっすよ!たまたまですから」

「たまたまだからこそ縁がないのさ」

そこへやって来た井川。

「なんだ!お前ら何を揉めているんだ?」

「実は今回の案件で名取には苦労を掛けたから、一杯ご馳走するって言ったら、腹が痛いって言うからお前とは縁が無いなって話してたんですよ」

「なんか、いつもタイミングが悪いんですよ。治ったらお願いします」

それを聞いて少し考えている様子の井川。そして、井川の口から飛び出した言葉は…。

「思い立ったが吉日って言うだろう。名取の代わりに俺が付き合ってやるよ。そうと決まったら早く行くぞ」

「まあ、しょうがないな。お前の分まで部長にたっぷり楽しんでもらおうか」

そう言って、日下部と井川は出口へ向かう。

「二人ともまだ昼ですよ」

そんな名取の言葉には耳をさかずに、二人は会社を出て行った。

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