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マインドハック  作者: ほむほむ
3/5

汚い教室と依頼人……No.03

「それじゃ、明日も気を付けて学校に来るんだぞ、皆。面倒だからって仮病を使うなよ」

 そんなことを言ってSHRショートホームルームが終わる。

 

 それから特に何事もなく靴をしまってある下駄箱まで行き、下校する。

 今日はどうやらいつものようにリンに絡まれて人気のない教室に連れていかれるということはないようだ。

 サクラギがそんなことを思いながら帰宅したとき、学校では、教室に1人部活動が終わり服を着替えに来たリンがいた。

「あ~あ、疲れた。今日はあんまりうまく決まらなかったな~。ちょっとイラついたから明日、サクラギに八つ当たりしようっと♪」

 

 ~♪~♪~♪


 優雅に鼻歌を歌いながら明日どのようにサクラギを虐めてやろうか考えているリン。そんなリンのいる教室に、蜃気楼のようにふわりと現れる黒いフードを被った男。その男は不敵に笑う。


「~♪~♪。……!!……あの、あなたは誰ですか?」

 着替え終わり、教室を出ようとしたリナは、いつの間にかそこに居たフードを被った男に気づき、一瞬驚くも、冷静にその男の名を聞く。

「これは失礼した、私のことは~そうだな、(カラス)とでも呼んでくれるかな」

「鴉ですか?」

 鴉?ふざけてるのかしら?それになぜ、部外者である男がこの教室に?

「そう。だね」

 おっと、どうやら、やっと、気づいたようだね。私が部外者であり、いかにも怪しい人物であるということを。

「あなた、この学校の関係者ではないですね」

「そうだよ」

「素直なんですね」

「隠してもしょうがないだろ?」

「そうですね。なら、私が次に起こす行動はわかりますよね」

「ああそうだね」

 リンは大声で助けを求める。

 しかし、不思議と誰も教室には来なかった。

「なぜ、誰も来ないの!?」

 急に焦りだすリン。

「それはだね。簡単な話だよ。私が人が来ないように細工しただけだよ」

 ガタガタと音をたてながら、閉まった扉を開けようとするリン。

「そんなことが出来るわけないないでしょ!!……なんで、開かないのよ」

「ふふふ……」

「何が面白いのよ!!」

「いや、別に」

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