第3話 出発
今回も温かい目でお読みください。
行が変なところはお許しください。慣れてきたら無くなると思います。
「なんで寝てるんだ?」
目を覚ますと俺はベットで寝ていた。ベットに入った記憶がないのでだれかが入れてくれたんだろう。ただなんで寝たのかが思い出せない。とりあえず母さんに聞いてみよう。
リビングに行くと母さんとなぜかルナがいた。
「おはよう、なんでルナがいるんだ?」
「あら、起きたのね。」
「おはよう、倒れて心配だったから毎日来てるんだよ。覚えてないの?」
それからルナに魔族に襲われたことや村が燃えたことなど話を聞いた。だんだん目が覚めてきたのかだんだんと思いだしてきた。倒れてから1週間も寝ていたらしい。
「だんだん思い出してきたよ、寝ぼけてたみたいだ。そういえばアリスがいないがどうしたんだ?」
「アリスは王都に行ったの。この村のことを伝えるためにね。アレク宛てに手紙があるからよんでみたら?」
そう言って渡された手紙を開けて読んだ。
目がさめるまで待つつもりだったがそうも言ってられないので先に王都に行くことにしました。倒れた時はびっくりしましたが体調のほうは平気ですか?ステータスが一気に上がって体に無理がかかったんでしょう。村人の時と比べると大幅に上がっているはずです。確認するといいでしょう。とにかく話したいことがあるので王都にきてもらえませんか?お金などはお母さんに渡してます。待ってます。 アリス
と書いてあった。ステータスを確認してみると大幅に上がっていた。
村人 Lv1
体力 120 スキル 師事 「勇者」
スタミナ 120
守備力 120
俊敏 120
力 120
と上がっていて、村人の時は、オール10だったのでこれだけ上がれば無理がかかって当たり前だと思った。しかも戦闘職がオール100なのでそれよりも高かった。さすが勇者だ。そんな風に考えていると、
「いつまで読んでるの?なんて書いてあったか教えてほしいんだけど。」
「ステータスについてと、王都に来てほしいってことだった。母さん何かあずかってない?」
「あるわよ、これね。」
そう言って持ってきたのは革の袋だった。お金が入ってるとは言ってたけど思ったより大きかった。アリスだから他にも何か入れてくれたのだろうか?
中を開けてみると最初に見えたのは剣だった。まさか剣を入れてくれたとは思ってなかった。高価な装飾があるわけじゃないが手入れがしてあってとてもきれいな剣だった。その他には...体力ポーション、スタミナポーション、携帯食料、お金が入っていた。これなら今すぐ出発できる準備が整っていた。さすがアリスだ。ただ、母さんが許してくれるかどうか。スキルのこともしっかり話すしかないな。
「少し話があるんだけどいいか?」
そう言って俺は話始めた。まずは、スキルの話、次にルナを助けに行くためにアリス..勇者の弟子になったこと。そして王都に行かなければいけないこと。話終えると母さんは、
「いいじゃない!いってらっしゃい。お土産よろしくね。」
の三言で終わった。許してくれるとは思ったけどこんなに軽いとは思ってなかった。それは、前もってアリスが王都に来てほしいと言っていたからだ。
「ただし、ルナちゃんと行くこと。これはアリスちゃんにも言ってあるしルナのお母さんにも言ってあるし、許可も取ってある。
「ルナ、いいのか?」
「うん。お母さんもアレクと一緒ならいいって言うし大丈夫。」
「わかった、ならあしたの朝出発しよう。それまでに準備をしといてくれ。」
「わかった。なら、家に帰るね。また明日。」
そういうとルナは家に帰って行った。俺も準備しないとな。
「母さん、森に出かけてくる。体を動かしてくるよ。」
「いってらっしゃい、気をつけてね。」
王都はここから結構距離がある歩きや馬車を使うが絶対に安全とは言えない。だから、少しでも剣の使い方とレベルを上げてステータスを上げておきたいと思ったのだ。森の少し奥に入るとゴブリンがいるらしいい、魔族とたたかったといえど油断してると怪我するからな、気をつけよう。
森に入るといつもの癖か薬草を集めてしまっていた。あって損はないからな、少し集めとこう。そうして森の中を進んでいると声が聞こえてきた。明らかに人間の声ではないので、ゴブリンだろう。木の隙間からのぞくと3体のゴブリンがいた。1体はお得意の不意打ちで倒すとして残りの2対はどうするかが問題なんだが。びっくりしている間にもう1体も倒せるだろう。よし!それでいこう。革袋からアリスの剣を取り出して腰に付けた。やっと勇者の弟子らしくなってちょっと嬉しかった。
ゴブリンノ後ろを取れるように回り込んで剣を抜き一気に距離を詰めた。そして心臓を一突き人型の魔物は人間と同じ位置に心臓があることを聞いていたので一発で倒すことができた。残りの2体もこのままいこうとしたが思ったよりゴブリンが体勢を直すのが早く正面を向いてしまった。このまま逃げるわけにもいかないので正面からゴブリンの首を切りつけるとスパッと切れてしまった。1体を倒しそのまま、もう1体のゴブリンもそのまま倒すことができた。剣の切れ味とステータスも相まってゴブリン程度なら正面でも倒せるみたいだった。ステータスを開くと経験知の欄が現れ、36/50と書いてあった。あと14経験知、つまり後2対でレベルが上がるわけか。あと2体位簡単に倒してレベルをあげよう。
周りを探すとちょうどに体のゴブリンがいたのですぐに倒しステータスを開くとレベルが2に上がっていた。ステータスのほうはオール+5と少しだが上がっていた。この調子なら簡単にレベルは上がりそうだから、目標10で行くか。10まで上がったら帰ろう。
そんな感じで、危なげもなくレベルが9まで上がったとき、ゴブリンが集まっているのを見つけた。軽く見て8~10体ってところか。良く見ると他のゴブリンとは違うつえのようなものを持ったゴブリンが一体いた。ゴブリンメイジだったけな?軽い魔法を使ってくるみたいだ。一番最初に倒したいが間にゴブリンがいるから不意打ちは無理そうだ。数が多いから危険かもしれないが不意打ちして強引にいくしかないか。一撃で倒せればなんとかなるだろう。こんなときに魔族が使ってた剣技があればもっと楽に倒せるのにな。まあ、ないものはしょうがない今のままで戦うしかないんだ。そんなことを考えているとゴブリンが向こうを向いたので立ち上がり剣を抜きゴブリンの群れに突っ込んだ。
「くらえ!」
今回も一匹目は不意打ちで簡単に倒すことができた。次はメイジと思っていたがゴブリンが壁に入って守られてしまった。強くはないが数がいると正直つらいな。そんなことを考えながら倒しているとゴブリンメイジが詠唱を始めていた。すぐにつぶしに行こうと思ったがゴブリンが邪魔でそこに行くことができなかった。そうしてるうちにメイジが魔法を打ってきた。ファイアの魔法だった。よけることができなかった俺は直撃を食らってしまった。ダメージとしてはそこまででもないが隙ができたみたいで周りのゴブリンが異性に襲ってきてダメージを受けてしまった。あせった俺は剣をぶん回してしまった。運が良かったのか周りにゴブリンにあたって倒すことができた。残りはメイジだけなので、簡単に倒すことができたが、ダメージが大きかったのかふらついてしまった。こんなとこでポーションを使うわけにはいかないのでステータスを確認しつつその場に座った。さっきの戦闘でレベルが10に上がったのでそのまま帰ることにした。ちなみに今のステータスはこんな感じだ。
村人 Lv1
体力 300 スキル 師事 {勇者}
スタミナ 265 努力
守備力 300
俊敏 265
力 300
と、こんなかんじで上がっていたが、スタミナと俊敏だけ低いな。それにスキルが増えている。そのスキルを確認するとこの数値の理由が分かった。努力の効果は、使ったステータスが伸びると書いてあった。つまり、その項目にあった行動を起こすことでステータスが増加するということだ。今回は攻撃を受けたことで体力と守備力、力のみで剣を振ったことで力ってとこか。スタミナは技を使ってないから伸びていないし俊敏も走ったり機敏な動きもしていないから増えてないってことだな。名前のままの効果みたいだった。そんなことを考えている内に体力も回復してきたのでそのまま帰ることにした。
村に帰ると日が暮れていた、集中して時間を気にしていなかったみたいだ。 家に帰ると夕飯の準備がちょうどできたところだった。
「だだいま、母さん。」
「おかえりなさい、ちょうどよかったわ。今夕飯の準備ができた所よ。手を洗ってきなさい。」
そう言われて手を洗って戻ってきて、夕飯を食べ始めた。
「あんた、明日の準備はできたの?」
「できたよ、今日は少しレベルを上げてきたところだよ。これで少しは戦えるはずだ。」
「そう、遅いと思ったら戦ってたなんてね。村人でも戦えるって聞いた時はびっくりしたけどほんとみたいね。よかったじゃない。憧れてたものねー。」
「その話はいいよ! ごちそうさま! 」
俺はそう言って部屋に飛び込んだ。憧れてたのは確かだが言わなくてもいいのにと思いつつベットの上に横になった。だけど、ほんとに戦えるとは思ってなかった。職業をもらった時はただの村人だったしな。それが勇者の弟子になれたなんて考えると奇跡と言っていいだろう。とりあえず明日の準備の確認をして寝ることにしよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「起きてー。アレク、朝だよ!」
「んー....なんでルナがいるんだ?まだ出発の時間じゃないだろ。」
「どうせ遅刻すると思って起こしに来たの、早く起きて、準備して出発しよ?」
どうやらルナは楽しみで早く来たらしい。まあ、俺も楽しみなのは変わらないが。
「わかったよ、着替えるからリビングで待っててくれ。」
そう言ってルナが出て行ったのを見て俺は着替えてリビングに向かった。
リビングに行くと母さんが朝食の用意をしてくれているみたいだ。しばらく食べれないからな、たくさん食べておこう。
「おはよう、アレク。もうすぐできるから待ってってちょうだい。ルナちゃんも食べてく?」
「私は家で食べてきたので大丈夫です。」
そう話していると朝食ができたみたいだ。
「できたわよ。しっかり食べて行きなさい。」
「ありがとう、いただきます!」
俺が朝食を食べ終わると早く出発したいのか、ルナがせかしてきたので。少し早いが出発することにした。村の入口に向かうと一人の女性がいた。どうやらルナのお母さんみたいだ。ルナが駆け寄って最後に話をしている。話終えるのを少し待つと終わったようでこっちに歩いてきた。
「もういいのか?」
「うん! もう大丈夫。」
「じゃあ行くか。いってきます。母さん。」
「行ってくるね。お母さん。」
そう伝えるとルナと一緒に歩き出し。王都へ向けて出発した。
今回も読んでくださりありがとうございます。
感想、評価などくださると嬉しいです!