第2話 初めての戦闘
初めての作品となります。暖かい目で呼んでください!
「魔族...なんでここに!」
アレクが魔族に気付いたころルナは二人の魔族に襲われていた。
「ラッキー!こんな可愛い子がいるなんて!こっちに来てよかったですね。」
「お手柄だ、殺すなとは言われてるけどばれなきゃいいだろ。早く済まそう。」
村人の叫び声が聞こえて外に出たらまさか魔族がいたなんて思いもしなかった。魔法使いになったばっかりの私じゃ到底敵う相手じゃない。それでも時間を稼がないとお母さんが...。初級魔法しか使えない、けど時間を稼ぐしかない。
「ファイア!」
「舐められたもんだぜ、初級魔法ごときでどうにかしようとしてやがる。」
「時間稼ぎのつもりですかね?」
やっぱり初級魔法じゃきかない、これじゃ時間稼ぎにもならない。それでも!
「ファイ...」
「遅い!」
ドカッ! その音とともに後ろに飛ばされた。
「簡単に殺したらつまらねーからな。遊んでやるよ。」
「あんまり遊ぶなよ。任務で来てるんだ。」
「わかってますよ。兄貴、少しだけです。」
すごく痛いけど我慢できないほどじゃない。それに時間は稼げる! でもこのままじゃ...。
ガツッ! 鈍い音が鳴った後、1人の男がその場に倒れた。
「兄貴! お前、どっから出てきた!」
「出て来たも何もふつうに歩いてきたんだよ。相当油断してたみたいだから気付かなかったんだろ。」
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アレク視点
アリスの話を最後まで聞かなかったけど大丈夫だったかな、大事なことを言ってなければいいけど。
とりあえずなんか武器みたいなのを探さないと、素手じゃ危険すぎる。こんな時とはいえ剣なんか落ちて るわけないし...あそこにあるのはスコップか、無いよりはましか。誰のか知らないけど借りてこう、緊急事態だ許してくれるだろう。
急いで向かっているとルナと男の声が聞こえた。どうやら戦っているみたいだ。どうする、このまま突っ込むか。それじゃあかえって危険になるか、
ドカッ! その音と同時にルナが後ろに吹っ飛ばされた。クソッどうする、よく考えろ。
相手は二人、正面からじゃ絶対勝てない、だったら後ろからやるしか。行くしかないな。
「ふっ!」
相手が油断してくれたおかげでうまくいったみたいだ。兄貴と呼ばれているほうが近かったのでスコップ で頭を殴ったのだ。とはいってもさっきまでじゃ行はうまくいかなかっただろう、スキルとアリスに感謝だ。
「兄貴! お前、どっから出てきた!」
「出てきたも何もふつうに歩いてきたんだよ。相当油断してたから気付かなかったんだろ。」
「アレク! なんで村人のあんたがここに!」
「その話は後だ、ルナ。魔法はまだ打てるか?さすがに正面から一人じゃキツイ。」
「あと少しなら打てるけど、戦うつもりなの?」
「この状況じゃ逃げられないし、相手も逃がすつもりもないみたいだしな。いくぞ!」
「よくも兄貴を!一回うまくいったからって調子に乗るなよ!」
2対1でもさすがにきついか、相手が剣なのもあるが素人じゃガードされてダメージが入らない。
「さっきまでの調子はどうした? これでもくらえ! (スラッシュ!)」
「くっ!」
もろに食らってしまった、今のは剣技か?俺にも使えれば...
「ルナ! 少し時間を稼いでくれ! 確認したいことがある!」
「わかった!」
師事のスキル効果にスキルを覚えられるとあったが、今使えるのか?教えてもらったスキルなんて一つも ないが、とにかく確認してみるしかない。クソ! 教えてもらってもいないのにスキルがあるなんて都合のいい話あるわけないか...アリスが来るのを待つしかない。
「ルナ、ありがとう。前にでる、助けが来るまで耐えるしかないみたいだ。後ろから魔法を打っててくれ。」
「なかなかしぶといな! いい加減あきらめろ!」
その次の瞬間また相手の技で吹き飛ばされてしまった。
「クソッ! ルナ!逃げろ!」
そう叫んだ瞬間声が聞こえた。その声は知ってる声だった。ギリギリに来るなんてほんとにかっこいいな。勇者ってやつは。
「アレク! おまたせしました!」
そうアリスが言った途端相手を殴りつけた。ガツっと鈍い音が鳴ると敵が吹き飛んで木に激突した。
「素手で一発かよ。アリス助かった、ありがとう。」
「とりあえずロープで縛っときましょう。手伝ってください。」
家からロープを持ってきて気絶した二人を木に縛り付けた。向こうは村人が協力して縛っといてくれたそ うだ。幸い怪我人はいたものの死んだ人はいなかったみたいだ。だが周りを見ると焼けている家が多く被害は大きかった。火を消し終えて落ち着いた後、アリスが村人を集め話し始めた。
「今回は私のせいで巻き込んでしまってすいませんでした。」
アリスがそう話して頭を下げる。だが、誰も一言も発しない。これは当たり前といっていいのかもしれない。この村は魔族に襲われたことはなかったので、整理がついていないのだ。
「国の方に話手おくので復興のほうは私にお任せください。」
そうアリスが続けると村長が出てきた。
「勇者様、頭をあげてください。だれも死んではいません、いくらでもやり直せます。そう自分を責めないでください。 とりあえず今日は休みましょう。」
村長がそう伝えると解散となりそれぞれ家や家があったほうにかえっていった。
「アリス大丈夫か?なんで自分のせいにしたんだ?」
「敵と戦ったときにそういったのが聞こえてしまったんです。それに言わなくても私がいることが分かれば私のせいと思ったでしょう。勇者がいるから...と。アレクとルナさん...であってますか?怪我はないですか?」
「私のほうは大丈夫です。アレクが来てくれたので。でも...アレクの方は。」
「大丈夫だ。とりあえず家に帰ろう、アリスは早くお母さんに会ってこい心配してるはずだ。」
「わかった。また明日ね。」
「アリス俺たちも家に帰ろう。」
「そうですね。」
そう話してアリスと歩き始めた次の瞬間、体が動かなくなり意識が朦朧として倒れてしまった。アリスぶ呼ぶ声が聞こえるが俺はそのまま意識を手放してしまった。
読んでくださりありがとうございます!
描き始めてばかりですが戦闘シーンは特に難しく感じます。
アドバイスなどございましたらなんでもお願いします!