第1話 弟子入り
初めての作品になります!暖かい目でお読みください!
この世界は強さ、つまりランクが全てだ。魔
王が復活してからできた制度で、宿の値段から
始まり馬車の値段など、様々なものがランクで
決まる。ランクが高いほど安くなる、戦力にな
るから優遇するということだろう。
もちろん商人などの例外はあるがそれ以外
はランクが全てだ。この世界は16歳になると教
会へ行き、神から職業を貰う仕組みがある。戦
闘職や職人職、商人など様々なものがあり基本
その職業に着くことになっている。そこで俺は
バズレを引いてしまった。つまり村人だ。確率
的には多いのだが魔物と戦うことを夢見てきた
俺にはなかなか辛い。
「何らかの戦闘職だったらまだましなのに
な。」
「アレク、まだ言ってるの?」
「お前は魔法使いだからそんなことが言えるん
だ。」
「そうかもしれないけど。」
おっと、まだ自己紹介がまだだったな。俺の名前はアレク・フォールド親は2人とも商人で一人息子だ。話しかけてきたのは幼なじみのルナ・セリーヌだ。こいつは魔法使いを貰ったらしい。魔法使いと言えぼ戦闘職の中でも有名で大当たりと言っていい。羨ましいもんだ。
「しかもどんなものかわからないスキルひとつ
付きだし。どう使えってんだ。」
「?スキルかーそのうち分かるんじゃない?」
???なスキルかあるとは聞いていたがまさ
当たるとは思ってなかったな。条件を達成する
かスキル鑑定をすると使い方がわかるそうだ。
鑑定の方は高くて出来ないけどな。
「まあいいや、いつもの日課に行ってくる。」
「いってらっしゃい。」
日課というのは薬草取りのことだ。親が商人で
売ったり使ったりするみたいで頼まれている。
「村人か……どうするかな。」
親が商人なので商人になることも出来る。これ
は親でなくてもいいのだか商人の所に行き商人
見習として働くことで後々商人になることが出
来る。まあ、村人の救済措置ってとこだな。ま
あ、なる人はそこまで多くないらしい。それに
この村では畑で野菜なんかを作って売れば
そこそこ稼げてるみたいだから余計に珍しいのか
もしれない。他の町は知らないけどな
「おっと、まずは一つと。」
薬草にも種類が沢山あってなかなか集めるのが
大変だ。しかも毎日取っているのでなかなか取
れずらくなっている。
「少し奥に行ってみるか…」
奥は危険だからって行くなとは言われてるけど
しょうがない。薬草を集めながら少し行くと倒
れている人がいた。このまま放置も良くないの
で声をかけることにした。
「おーい、生きてるかー」
しばらく待っても返事がないのでゆすってみて
も返事はなかった。
「しょうがないか…」
置いてくわけにもいかないので村へ運ぶことに
した。うつ伏せの状態から起こすと女の人だと
わかった。すごい美人。誤解されないように早
く帰ろう。
家に帰ると母さんがいた。職業を聞きたくて仕
事を休んだんだろう。とりあえず報告の前に女
の人をどうにかしよう。
「おかえりなさい…ってその人はどうした
の?」
「森に倒れてたんだ、そのままにしておく訳に
もいかないから運んできたんだよ。とりあえず
俺のベットに横にしておくよ。」
「なら、終わったら職業を教えてちょうだ
い。」
そう言われて女の人を別途に横にして母さんの
ところに行った。
「どうだったの?」
「村人だったよ。」
「そう、残念だったわね。これであなたも商人
かしら?」
「そう考えてるよ。明日からお願い。」
「分かったわ。」
そんなことを話していると足音が聞こえた。
「起きたんですね、心配しましたよ。森で倒れ
てたから。とりあえず運んできたんです。」
「ありがとうございます。2日前に森に入って
迷ってしまって…倒れたんだと思います。」
「とりあえず起きてよかったわ。お腹すいてる
かしら?これからお昼にするとこなの。良か
ったら食べていくかしら?」
「いえ、そんなにお世話になるわけには…」
グゥーとお腹のなる音が聞こえた。俺でもない
し母さんを見ると首を振っている。女の人を見
ると顔を真っ赤にして下を向いている。
「食べていきなさい。今用意するわね。」
「すいません…ありがとうございます。」
「こっちに座ってください。」
「ありがとうございます。そう言えば名前を言
ってませんでしたね。私の名前はアリス・ス
コッティ」
アリス…どこかで聞いたことがある名前だ。も
しかして…
「もしかして勇者様?」
「ええ、みんなからはそう呼ばれているわ。様
なんてつけないでアリスって呼んでくださ
い。」
「分かったよアリス。俺の名前はアレク・フォ
ールドだ。アレクでいい。」
「分かったわ、アレク。そう言えば今日は職業
の日よね?アレクはどうだったのかしら?」
「村人だったよ。残念だけど親が商人だからま
だマシかな。あと???スキルがひと一
つ。」
「思い出させてしまいましたね、聞いてすいま
せん。その代わりにスキル鑑定しましょう
か?無理にとは言いませんが。」
「いいのか!?お願いします!」
「喜んでもらえて良かったです。それでは目を
つぶってください。手を失礼します。」
手を握られてびっくりしてしまった。最初に言
ったがすごく美人なのだ。
「びっくりしましたか?緊張しないでリラック
スしてくださいね。いきますよ、(鑑定)」
「終わりましたよ。ステータスを開いて見てく
ださい。」
そう言われて目を開けてステータスを確認する
と(師事)と書いてあった。
「師事と書いてあります。効果は…師匠に教え
を乞うことでスキルを覚えることが出来る。ま
た能力上昇(師匠の職業によって変わる)…と
書いてあります」
「始めてみるスキルですね。試してみないとわ
からないですが、面白いスキルですね。」
「ご飯ができたわよー。」
ちょうどご飯ができたみたいなので話は終わり
になった。
「アリスちゃんはこの後どうするの?」
「今日は宿屋で休んでから明日街に行こうと思
います。」
「なら泊まっていけばいいじゃない。スキル鑑
定なんて普通は高いものをしてもらったんだも
の泊まっていきなさい。」
「いいんですか!?なら、お言葉に甘えて失礼
します。」
そのあとはアリスのいろんな話を聞いていた。
冒険の話や面白かったことなどを聞いていると
夢中になりすぎていつの間にか夕方になってい
た。ふと外を見ると大きな声が聞こえなんだか
騒がしい。アリスと外に出てみると村人たちは
慌てていた。家が燃えているのだ。そして魔族
がいた。すると、
「すみません、巻き込んでしまったみたいで
す。」
「え?」
どうやら、アリスを狙って魔族が来たらしい。
「とりあえずどうにかしないと」
「そうですね、早く村人を助けないと。」
そう話していると悲鳴が聞こえた。
「あの声の方は!」
ルナの家がある方だ。
「助けに行かないと!」
「待ってください!アレクが行っても死ぬだけ
です!」
「でも…」
それでも行かないとと思ってしまう。アリスに
頼むか、それじゃああそこにいる魔族に村人
が…どうすればいいんだ…。そう考えていると、
「アレク、私の弟子になりませんか?私だけ
では全ての人を救うことは出来ません、です
が弟子になり、能力が上がればどうにかできる
かもしれません。」
その手があったか、勇者といえば最強の職業。
能力も大幅に上がるはずだ。
「アリス頼む。弟子にしてくれ!」
「アレクあなたを弟子と認めます!」
その次の瞬間いきなり体が熱くなった。ステー
タスを確認すると大幅に上がっていた。
「ルナ! アリス助けに行ってくる。」
「あそこの魔族を倒したらすぐに向かいます、
気をつけて!」
アリスがなんか言っていたが最後まで聞かずに
俺は走っていた。
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