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にっくき コ○・コーラ
ああ○カ・コーラ・・・
大して好きでもないのに、飲むとなぜか「美味い」と思ってしまう。
昔ならいざ知らず、もう大人になった今では、『砂糖』『カラメル』『カフェイン』の三重殺だと分かっているのに・・・
例えば、夏の庭の草抜きを終えて、汗をかきながら。
例えばジメジメした梅雨の休日に、冷房の効いたひんやりした部屋で、気に入った映画を流しながら。
グラスに入れた氷が溶けて音をたてる時、味わっているのはきっと憧憬なのだ。
誰もが皆、子供の頃に見た夢を、最高の味とともに憶えている。
大人になった今、もの足りなくなった美味しさを埋めてくれるのは、幼さの中で確かに感じた、キラキラと輝く、素敵な未来に満ちた明日なのだ。
さあ、澄んだグラスを傾けよう!
そして、その遠い記憶の音を聞こう!
人は時に、何もかもを忘れてしまってもいい。
けれど、どこかで確かに繋がったままでいるその夢は、あなたが心地よく喉を鳴らすたびに、何度でも甦るのだから!!
ペプシっ!
「えっ!?」