03 ××のホーム(※破損の為、タイトルを正常に読み込めませんでした)
レインは小さな家で過ごしていた。
倒れていたレインは、ある二人の夫婦に拾われたからだ。
「傷を癒すまではここを使っていいのよ」
「君が俺達の娘だったらいいのに」
彼らはレインの事を実の娘の様に大事に扱った。
記憶が思い出せないのならば、ずっとここにいていいとさえ言った。
だが、レインは他に帰らなければならない場所がある事を、心配する人がいる事を知っていたので、世話になり続ける事は出来ないと断っていた。
しかし、ある時に聞いてしまう。
小さな家のある町で、少しばかり有名になっている見世物小屋の道化。
その道化と、夫婦が話した言葉の内容を。
「記憶をなくす方法があります。それを使えば、あの娘は本当の貴方達の娘になりますよ」
立ち去ろうとしたレインは、物音を立てて彼らに見つかってしまう。
そして……。
その後レインは、自分の置かれている状況に違和感を感じなくなっていた。
その家の子供として暮らし始めたレインだが、ある日火事が起きてしまう。
火元の建物に取り残されたレインを夫婦は何とか助けて力尽きた。
そして、ずっとレインを探していたアスウェルに託したのだった。
「どうかその子を本当の家へ帰してほしい」
レインは記憶を失った。だが真実を知って、アスウェルと行動を共にする事になった。