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エンドandループ  作者: 透坂雨音
右手にある欠片

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2/18

01 ××のディステニー(※破損の為、タイトルを正常に読み込めませんでした)



 重く立ち込める雲の下。

 薄暗い天気の中、廃墟となった町の中、荒涼とした景色を移動する影が二つあった。

 そのうちの一つ。影の主である少女には記憶が無かった。


 少女は自分が置かれている状況がまったく分からずにいた。だが分かる事は己が逃走している事。何かに追われ逃げまどい、どこかへと向かている最中だと把握していた。


「大丈夫だ。安心しろ。俺が必ずお前を家に帰してやる」


 共に走るもう一つの影。青年は少女が不安そうにするたびにそう話しかけてくる。


 背後には大勢の人。

 彼等はみな、少女と青年の二人を追いかけているようだった。


 追手達は何かを口々に叫んでいるが、少女がそれを理解する余裕はない。


 少女は共に逃げている少年へ尋ねる。


 なぜ、自分には記憶がないのか。


 少年は言葉に詰まった後、こう答えた。


 それは自分のせいなのだ、と。自分がふがいないせいでそうなったのだ、と。

 そして続ける。


「だけど、消えてしまったわけじゃない。元に日常に戻ればきっと思い出せるはずだ。家に帰す事が出来れば……。悲しい事がたくさんあり過ぎたせいで、お前の記憶は不安定になっているだけなんだ」


 そう、述べた。


 二人は走り、追手から逃れ続ける。

 けれど、長くは続かない。


 いずれ、二人は追手に追いつかれ少女はその者達に捕らわれてしまったのだった。


「世界の為に、死を」


 少女は追手達に掴まれて、青年の傍から引きはがされる。


 彼等が持った、鈍く光るナイフが少女へ振り下ろされた。




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