帰れない!
読んでくれてありがとうございます!
ネタ切れしたりすると思いますが今後もよろしくお願いします!
「克彰も居ないし、とりあえず克彰の荷物を…あれ?」
入ってきたはずの穴が無い。これでは取りに戻るどころか帰れない。
「…克彰探すかぁ…」
冷静になろうとしたが…無理だ。むしろ冷静になれる訳が無い。
「建物とかないかなぁ…」
辺りは森だらけで建物は見えない。
「ん?あれは…」
鳥居のようなものが見えている。
「とりあえずあそこに向かうしかないな…」
と、歩き出そうとするとその鳥居の近くから極太のレーザーが空に向かって伸びた。
「…」
あんなのに当たったら終わりだろう。
「でも行くしかないよな…」
他に行く当てもないので鳥居に向かうことにした。
そこに向かうには森を突っ切らなければならない。どう行こうとしても森は避けられないだろう。
「…」
裕哉は音を立てないように歩いていた。
恐らくここは元居た世界ではないだろう。つまり何が出て来てもおかしくないのだ。夜になる前に鳥居に辿り着かなければならない。
色々考えながら歩いていると目の前の草むらが不自然に揺れた。
何か居る。
「どうするか…」
逃げれば背後から、進んでも襲われるだろう。
「木を使うか…?」
周りの木を見る。が、木が密集していて素早く通れそうにもない。逆に悪化するだろう。
「走り抜けるしかないか…」
先に何かあるかもしれないし戻るよりはマシだろう。
「よし…」
呼吸を整えて…走り出す。
とりあえず前だけに集中して走る。
すると真横に来た所で何かが飛び出す。
?「おーい、待てよ!」
聞き覚えのある声だ…
裕哉「克彰か?」
克彰「俺以外に誰が居るんだよ。空に変なレーザーが出てたから隠れてたんだ。」
克彰もあのレーザーを見たのか。幻覚という可能性もあったが幻覚ではなさそうだ。
裕哉「今からそこに行く所だ。」
克彰「殺されそうだぞ?…まぁ良いか。殺されなければ良いんだ。」
克彰がそんなことが出来るわけないだろう。とりあえずついて来てくれて良かった。
その後20分程歩いていると鳥居の前に着いた。
克彰「割と近かったな。」
裕哉「レーザーなぁ…」
鳥居には博麗神社と書かれていた。