山登り
「なぁ克彰、何故山登り?お前体力無いだろ」
俺は冴場 裕哉。17歳で身長は172くらい。普段から白か黒のTシャツばかり着ている。体型は…普通の方かな。
親友の飛鷹 克彰が「山登りするぞ」って言うから勢いで来たけどそういえば目的を聞いていなかった。
克彰「体力無いとか言うな。お前もだろ? …いやぁ最近暇で。古い神社の裏とかは何かありそうだろ?」
裕哉「それだけで山登りかよ」
克彰「そんな事言うなって!ほら景色が綺麗だろう?」
景色とか言ってるけど多分これ地上60mくらいじゃないか? 少なくとも遠くまでは見えない。しかもビルが立ち並んでいて殆ど見えない。
裕哉「これで景色かよ…神社ってどこにあるか分かるのか?」
克彰「え?神社?お前何する気?」
また忘れてる。いつも克彰はなんでもすぐに忘れてしまう。
裕哉「お前本当にすぐ忘れるよな。神社の裏に何かありそうとか言ってたぞ」
克彰「あー覚えてないわー 神社ねぇ…何処にあるかは知らんがあるだろう。」
あるとも限らないのに山登りかよ…
裕哉「本当に適当だな…」
こうして山を登って30分ほど山道を登り、古い建物が見えてきた。
克彰「おっ?神社か?」
裕哉「流石にそう都合良く神社な訳ないだろ」
古い建物の正体は…壁に囲まれた休憩場だった。
克彰「こんな歴史ある感じさせといて休憩場はちょっと酷くねぇか?」
裕哉「使われなくなった売店かと思ったんだがな。休憩場かよ」
克彰「歴史ありそうな休憩場行って来るわ」
克彰は不服そうな顔をしながらその”歴史ありそうな休憩場”に駆け込んで行った。
裕哉「流石に休憩場に見えねぇわ…」
横から見たら神社でも良いくらいの見た目だったのだが…こんな壁に囲まれた休憩場を作る必要はあったのだろうか。
10分程経ったが克彰が出て来ない。
裕哉は克彰が携帯いじり始めたんだろうと思って休憩場に入ってみた。
休憩場の中はかなり広かった。
裕哉「この広さ休憩場じゃないだろ…」
この山はあんまり人も来ないからこの大きさは要らないと思う。
床に穴が空いてる所があったからかなり古そうだ。
裕哉「あれ?克彰何処だ?」
克彰がどこにも居ない。
よく調べると真ん中のテーブルに紙が置かれていた。
【裕哉、ここ調べるから来いよ!
なにかありそうな気がするんだ!
克彰
P.S.戻るの面倒だった。スマン!】
手紙かよ… P.S.必要だったか?
裕哉「流石にこれは戻るだろ…」
床の穴の先には光が見える。
克彰はランプとか持ってなかったからこの明るさは元からだと思うが物凄く怪しい。
裕哉「入るか…」
入ってちょっとすると開けた場所に出た。克彰は居ない。
裕哉「あれ?ここは何処だ?」
そこは見渡す限りに
森林が広がっていた。