3年とちょっと
こんにちは。
櫻 怜 (サクラ レイ)です。
この作品は色々な人に気軽に見てもらい、楽しんでいただけたら幸いです。
ジャンルは一応恋愛なのですが、ジャンルに縛られず書きたかったのでその他の方が近いです。
感想などありましたらお聞かせ下さい。
12月20日の事だった。
今でもよく覚えている。
彼女はオレのバイト先に、バイトの先輩と一緒に現れた。
赤紫色の瞳とブロンド色のサラサラな髪。
一目惚れした。
オレはとりあえず軽く挨拶をした。
でも彼女はそっぽを向きオレなんていないかのように無視をした。
すると先輩は「こいつはエレン。ひねくれや」と言った。
これが彼女との初めての会話だった。
あれから3年とちょっと経ち、オレはワシントンD.Cにある大学に通うためニューヨークから引っ越した。
あの日からずっとエレンさんを捜していた。でもなんの手掛かりも得られなかった。
バイトは店長に、ワシントンに同じ系列の店があったため紹介されそこで働かしてもらっている。
店の前は某有名コーヒー店。そこにある日彼女が現れた。紛れもなく彼女だった。あの赤紫色の瞳、ブロンドの髪、無愛想な顔つき、全てが彼女だった。
オレは店を抜け出しコーヒー店へと突っ込んだ。
「エレンさんですよね?」
これが彼女との3年とちょっとぶりの会話だった。