表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と熊と水色少女  作者: たん
7/7

私と熊と水色少女(+金メッシュ)



少しの間走り続けた私たちは

屋上へつながるドアを開け外に出る


「ぷっはぁああああああ!空気がおいすぃいいいいいいいい!生きてるってすばらすぃいいい!!」


少女が大袈裟に叫んだり深呼吸するのを後ろに感じながら

私は敵が入ってこないようにと屋上のドアに鍵をかける


「よし、もうそろそろかな」


時計を見ながらそういう

少女は私がいった言葉の意味がわからないようで

不思議そうにこてんと首を傾げている


「すぐにわかるよ」


すると屋上へのドアを内側から叩く音をかきけすように

エンジン音とプロペラが風を切る音が聞こえてくる


「ふぉおおおおおおおおお!!!!へりー!!!」


少女のいう通りヘリコプターがこちらに向かって飛んできている

予め私がララさんに頼んでおいたのだ

ヘリがかなり近くまで来ると


「とろさん!!!これ!のっていいの?!!!」


あったばかりの時のようにらんらんと目を輝かせる少女に良いよと頷く


「ひゃっほぉおおおおおおおおおおいっ!!!!!ん???あれ?あれれれれ?」


少女はヘリの運転席の方をみて、驚いている


「あっれぇ??!金メッシュ!あれはわさしく金メッシュ!!!!!そう!あれは!ばたこさん!」


金メッシュという言葉にまさかと思い私も目をヘリの方向へ向ける


「 なんだあいつ、今日は他の任務じゃなかったのか?」


ヘリを操縦していたのは他でもないヤニ臭いあいつだった。


煙草をふかしながらはしごをおろす合図をおくってくる

それに軽く手をふって応える


「うぉおお!はしごおりてきた!!!これのぼればいいんですか??!!!ふぉおお!」


少女のテンションが頂点にあるのが目に見えてわかる


「そうだよ、のぼればいいの、私が先に上るから真似してついてきて」


「はいっ!!とろさん!」


またしてもいい返事が返ってきた

自分の目の前におりてきたはしごを

しっかりとつかみながらのぼりきる

少女もしっかり後ろについてきていた


最後は少女の手をとり

ひっぱりあげるようにして

無事二人ともヘリに乗ることができた。


「ふへぇ、疲れましたぁ」


つかれがどっとでてきたのか

少女はぐったりとしている


「あれ?そういえばあの熊は?」


いつのまにか少女の相棒の熊が消えているまさか屋上においてきたのではと窓から覗いてみるが姿は見えない、


確かに屋上までは一緒に来ていたはずなのに…



「くまさんなら、一足先に基地に帰るって言って 帰りましたよ~」


へらへらと笑いながら少女は答える


「うちのくまさんは優秀なんですよ~

あれくらいの高さなら飛び降りたってへっちゃらなんですぅ」


確かに高層ビルほど高くはなかったが

どんなに丈夫な足をもっていても

落ちたら確実にあの世行きの片道切符だ、

これはまさしく


「くまじっくですよぉ!!種も仕掛けもございませぇーん!ってね!」


そう、マジックのようだ


「あ、そうそう、とろさん、聞きたかったんですけど今回の任務ってあのマフィアの全滅じゃないですか!!!数人残ってましたよね??」


あぁそれなら


バフォッーーーーン


「今ので全滅完了だから大丈夫だよ」


とどやがおでピースしてみる、

中央部分以外の敵を倒しているときについでに時限爆弾もしかけさせてもらったのだ


「うぉおおおおおお!とろさん!かっくぃいいい!!!!」


「でっしょーー」


「ふおおおぉおおおおおおお!!!」


「たんちゃんうるさい」


本当にうるさかったので一喝しておく


「!!!!!とろさん名前!!!二回目ですね!!呼んでくれたの!!」


とても嬉しいです!と目をうるうるさせながら少女は喜んでいる


「だって、たんちゃん最初に自己紹介しなかったでしょ」


「ふぉうっ!!!!」


少女改めたんちゃんはすっかり忘れてましたと言わんばかりの間抜け面をしている


「ふっははははははははははは」


耐えきれずに大笑いしてしまうと

間抜け面をしていたたんちゃんも同じように笑いだした


どうやらララさんの言った通り

私はたんちゃんを気に入ったようだ






「おいおい、俺のこと忘れてないか?お二人さんよぉ」

煙草をくわえヘリを操縦する金メッシュの男は寂しいそうにでも優しい顔で呟いた。




完結!!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ