戦闘時間は短めに
「正義のみかた!とろさま参上っ!!」
おちゃらけながらちょうど目の前にいた敵の頭をめがけて飛び蹴りをする
「ヒット!!!」
結構通くにとんだなぁと飛んでいった敵の方向を見ていると
「とろさん!!!!!」
少女が私を呼ぶ声がする
よかった少女は無事だったのだと一安心し
少女の声の方向に首をむける
「お待たせぇぇぅえうぇえええええええええええ????」
そこには想像していたものより遥かに悲惨な状況になっていた。
彼女がではない
敵たちがだ
それも今の今まで忘れたいた
「くまさーーん!どんどんあそんじゃっていいよぉおーーうふぅういーーい!れっつぱーりなーーいっ!!」
「がぉおおおおおぉ」
そう、数十分前まで私に癒しを与えてくれていた白熊がかえり血のせいで赤い獣と化していたのだ
「さっきの白い天使はどこ?!!!?」
そう叫びながらも次々と敵の息の根を確実に私たち(+熊)で止めていく
そしていつのまにか、最初よりも半数以下になった敵に回りを囲まれその中心に少女と私と熊は背中を合わせるようにたっている状態になっていた。
「とろさん!!!」
少女が私の名を呼ぶ
「わたし!とろさんと一緒に任務に行くことがずっと夢だったんです!!いつもいつも灰歌がとろねえはすごいんだ!かっこいいんだ!って話してくれてたんです!!」
少女は息を切らしながらそう叫ぶ
「だから!!いいとこ沢山見せるんで!しっかり目に焼き付けておいてください!」
そういいきった少女は大きな深呼吸をした。
「よし!!いきますよ!!!!!」
少女の掛け声と同時に私達は敵に向かって攻撃を再開する。
一時的になりやんでいた銃声や怒声も再びさわがしくなる。
向かってくる敵をとにかくたおす、たおす、殺す
そして敵が残り数十人になったことを確認した私は
「たんちゃん!!!屋上いくよ!!!走って!!!」
少女に向かってそう叫んだ
「!!!はい!!了解です!!」
少女と熊が屋上に向かって走り出したのを確認したあと、
そこに目眩ましの時限爆弾式煙幕を投げて、自分も少女のあとを追う。
後ろで煙幕が爆発する音を聴き屋上をめがけてひたすら走る。
足元にバナナの皮が落ちていないかを注意しながら




