――AM 02:00――
――AM 02:00――
僕 モノローグ――:
Jが昼間、何をしているのか、僕は知らない。
Jが何をして、何処でどう生活しているのか、
僕はJから全く何も聞かされていないし、
僕もあえて聞いたりしない。
そういやぁ、Jの名前すら 僕は知らないでいるのだから、
自分でも思わず苦笑してしまう。
ああ……。
一体 これから先、どれだけこんな生活が続くのだろう。
何度、こんな関係をやめてしまいたいと 思ったことか。
――今度こそ。
――今夜こそ。
――終わりにしなければ。
でも、いざJの顔をみると、 僕は何も言いだせなくなってしまう。
いや、違うか。 正確には 言いだせなくなってしまうのではない。
ただでさえ、二人の間で、ぽつぽつと たどたどしく交わされる会話。
そんな会話が、ふいに途切れる、そんな、ふとした瞬間が訪れる度、
……僕は決まって、口火を切ろうとするのだけれど。
Jにむけた、僕の後ろめたい弱々しい視線とは対照的に、
そんな時、決まってJは、何もかも見透かすような強い視線で僕の目をじっと見つめ返してくる。
その瞬間、僕はひどく動揺して、あわてて言葉を発しようと唇を開くのだが、
でもそんな時Jは、僕が、言葉を音にかえるよりもずっと早く、
決まって僕の唇を強引に塞いでしまうのである。
毎晩、馬鹿みたいに、こんなことの繰り返しだ。
もう何度、こんなことを繰り返せば 気が済むのか。
こんなの、全く、いいはずがない。




