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ある意味ベタでござる


 皆さんこんにちは。今、純はマンションみたいな外見をしたFS(超能力者)の施設に来てます。

 一也が言うには、ここはFSの住居兼、集合場所になっているらしい。


「組織って言ったらさ。ビルとかを想像するのは俺だけ?」


 純の疑問に一也は、「一応あるんですけどね……」と苦笑しながら答えた。


「ですが、そこは警察所みたいになってまして。犯人を特定する為の人や設備があるだけです」

「そういえば、超能力者ってどうやって見つけるんだ? 俺が超能力者だって証拠もあるらしいし」

「それは、先程言った所の設備が超能力を細かく探知出来る物でして。ただし、能力を使われないと探知出来ませんのでいつも後手ですが」


 それに「なるほど」と純は色々能力を使っていた事を思い出していた。


「……てか、俺何すんの? 推理とか俺出来ねぇよ? 頭悪いから……自分で言ってて悲しいけど」

「それでしたら大丈夫です。僕達がやる事は犯人の特定ではなく、捕まえる事ですので」


 ここで一也は言葉を一旦止め、辺りを見回し、人が居ない事を確認すると、純に耳打ちをした。


「……能力で犯罪した人には法律外の話になりますので、人権が存在しません。つまり、その場で命を奪っても咎められません」


 それに驚き、純は目を見開いたまま一也を見た。一也は眉間にシワを寄せていた。


「ただ、一般の方に見られた場合、犯罪者になります。殺人の後処理は専門の方が居ますので、連絡をする事とばれない場所を選択する事は義務となっています。ですが、僕としては出来うる限り捕まえる方向でお願いしたいですね」


 純は一也に頷いて、殺しをする人が居るんだろうという事と、それ程難しいという事が推測出来た。

 一也は純に頷き返すと、また歩を進めて扉の前で止め、インターホンを押してから中に入った。純も続いて中に入る。


「失礼します」

「……失礼します」


 お邪魔しますじゃないんだ……と純は疑問に思ったが、上司だと推測し納得した。

 中に入ってすぐに廊下があり、向かって左に二つ扉があり、その一つの近くに明かりと換気扇のスイッチがあったので、トイレだとわかった。その左の扉との間に扉ではなくカーテンが掛かっていたので、お風呂だと思った。


「んじゃあ、もう一つは部屋か」


 と、純はこの家の内部構造の大体を把握した。

 廊下の一番奥にも扉があり、一也はそこを開けた。中の構造は、右にはすぐに壁があり、左に広がっていて、キッチン・居間の役割を果たしていた。真っ正面にはベランダがある。


「めだかさん。連れて来ましたよ」


 一也が声をかけた方を純は見て……。


「……プッ……あ」


 つい吹き出してしまった。失礼だと思って口を手で閉じたが、すでに遅く。


「……なによ」


 訝しげに純を見たのは、マツコ・デラッ〇スに似ている人だった。いきなりえぇ!? な人似の登場でつい笑ってしまった純は「すみません」と謝罪した。


「とにかくあなたが新しい人ね? 可愛い顔してるじゃない」


 純に逃げたい気持ちが出てくるが、思い止まる。


「えと、それで俺は何故ここへ?」


 近くに来なさい? とか何とか言われそうだと思い、本題に移した。その質問には一也が答える。


「犯人を捕まえる為のチームメンバーの割り振りはめだかさんにして頂くんです」

「あぁ、学校で言う班みたいな?」

「そうです」


 純はそっちの方が楽そうだと安心した。いや、もしかしたら美女や美少女を期待しているのかもしれない。


「……あなた、私の所に来る?」


 めだかさんの質問に冷や汗をかき始める純はどもりながらも断る。


「い、いいいえ、先輩とだと緊張で肩身が狭そうですので、ででできれば遠慮を……」




 めだかさんの勧誘を回避出来た純は、うるさい心臓を深呼吸して落ち着かせる。そんな純に一也は「ご苦労様」と労った。


「ふぅ……そういえば、超能力者の事をどうしてFSって呼ぶんだ?」

「うん。正式名称は "ファミリーサー" と言うみたいだよ?」

「ファミリーサー? ファミリーは家族という意味だろうけど……サーって何?」

「そのままだよ」

「そのまま?」


 純が再度確認すると、一也は頷いた。ファミリーサー……家族サー……意味がわからなかったので、一也に尋ねた。


「家族サー……全然意味がわからないんだけど」

「……超能力者の中では、産まれた時に能力が発動した人も居てね。捨てられる子は少なくないんだ。だから寮生活も可能なんだよ。この組織を立ち上げた人は家族が居ない人を思って、この名前を付けたみたい。超能力者の事をFS、ファミリー……家族と」

「……つまり、超能力者と超能力者は家族さぁと?」

「うん。そういう事」

「それを捕まえたり、殺したりする奴を家族と?」

「仲間を作りたかったんだと思うよ」


 なるほどなぁ、と言って「次はどこに行くんだ?」と聞くと、今日は帰っていいと純は言われ、「じゃあまた」と言って別れた。






感想、質問等と超能力案をよろしくお願いいたします♪

(≧∇≦)



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