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もう泣き言はいいません!愛する人を守るために立ち上がります  作者: Karamimi


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第71話:隠された真実【その10】

明けましておめでとうございます。

2026年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

「兄上を殺すつもりはなかったのだが…まだ手加減が上手く出来ない様だな」


 そう言うと、ディーノ殿下がニヤリと笑ったのだ。


「アラン殿下をよくも!」


 友人3人も、ディーノ殿下に攻撃をかけようとしている。ダメだ、これ以上は!


「止めて!皆。分かったわ、ディーノ殿下の妻になるわ。だから、どうか…どうかもうこれ以上は止めて!」


 これ以上、大切な人を失いたくはない。アラン様、こんな愚かな私を、どうかお許しください…


「何を言っているの?あなたを魔王に売るだなんて、絶対に嫌よ。私は戦うわ。この命に代えても」


「「私たちもよ」」


「皆、お願い、止めて!」


 必死に3人を止めようとしたのだが…


「「「きゃぁぁぁぁ」」」


 3人がディーノ殿下の攻撃を受け、吹き飛ばされてく。


「サーラ、ミラ、ソフィ!」


 3人に急いで駆け寄った。


「…セリーナ…お願い…逃げて…」


「…あなただけでも…お願い…」


 既にソフィは動かないが、かろうじてサーラとミラは息をしている様だ。


「なんだ、まだ生きていたのか…しぶといな。今楽にしてやるからな」


 ゆっくり近づいてくるディーノ殿下を、ギロリと睨みつけた。


「私、本当にバカね…皆、ごめんね。サーラ、ミラ、あなた達だけでも生きて!」


「「…セリーナ?…」」


「ディーノ殿下…いいえ、魔王!私があなたを倒すわ。この魔力に懸けても」


 皆が私を命がけで守ろうとしてくれた。それなのに私は!何のために私はこの膨大な魔力を持って生まれてきたの?大切な人たちを守るためでしょう。それなのに!


「ほう…この国一番の魔力持ち、セリーナが俺と戦うだと?それは面白い。やってみろ。まあ、お前の魔力を持っても、俺を倒すことはできないだろうがな!」


「それはどうかしら?」



 お願い、私の中に眠る魔力よ!どうか私に力を貸して!愛する人たちを目の前で奪われた無念、どうか私に晴らさせて!!


 その瞬間、体中から今までに感じた事のない魔力が溢れ出す。


「さすがセリーナだな、だが、その程度の魔力では俺には勝てない!」


 一気に私に魔力をぶつける魔王!私の魔力と魔王の魔力がぶつかり合う。その威力はすさまじく、建物が次々と崩壊していくほどだ。


 あまりの凄まじい魔力の放出に、体中に激痛が走る。


「もう限界か?やはりこの程度の魔力では俺には…」


「いいえ…まだよ…絶対に私が、あなたを倒して見せる。たとえこの命が尽きようとも!」


 絶対に負けない!負ける訳にはいかない!この命を懸けても必ず、この男を倒して見せる!


 そう強く願った時だった。さらに大きな魔力が、一気に私の体から放出されたのだ。


「止めろ…何なんだこの魔力は!クソ…どうして貴様はいつも俺の邪魔ばかりするんだ!セリーナ、お前だけは絶対に許さない!お前が生まれ変わるタイミングで、俺は魔王としてお前の住む世界を襲ってやる!お前は一生幸せに何てなれない!これからがお前の地獄の始まりだからなぁぁぁぁぁ」



 ******

 “そう叫んで魔王は眠りについたわ。魔力を使い果たした私は、その場で命を落とした。あの日から、私たちの悪夢は始まったの…魔王は国全体に呪いをかけた。


 私やアラン様、さらに私たちに縁のある者たちの魂が転生するタイミングで、魔王は復活し続けた。


 アラン様の魂は第二王子として生まれる宿命を持たせた。元々私の魂しか魔王を封印できない事を知っていたあの男は、私の魂がアラン様の目の前で命を落とす瞬間を、ずっと見せ続けたかったのでしょうね…


 私の友人たちの性格も歪ませた。友人達4人と私が仲たがいをする様に、呪いをかけたの。とはいえ…私と彼女たちは、魔王の呪い以上に、強い絆で結ばれていたの。だから最後には、和解が出来ていたけれどね。


 とはいえ、この4000年、私たちは魔王によって何度も傷つき、苦しみ、命を落としてきた。全て私の時代から始まったの。本当に申し訳ないと思っているわ…


 私があの時、魔王を消滅させられていたら…そう何度も悔いた。


 ここにいる子たちは、この4000年、魔王によって命を落とした子たちよ。アイリーン、あなたのお陰で、魔王の呪いから私たちは解放されたの。本当にありがとう“



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