表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/200

脱出!生還!そして帰還へと、エピソード47

御領主様の執務室へ、執事さんの案内にて入ったよ。

っかさぁ、すんごく広いんですが?


俺たち全員が入室しても、軽く運動ができるな、これ。

しかも執務室へは、俺たち以外にもお役人様やメイドさん達も居るんだが…

どんだけ広いんやねん?


っても、亜空間で泊まったホテルの部屋の方が広かったがなっ!

ま、あちらはさ、色々規格外だから、仕方ないか。


部屋の広さに戸惑ってるとな。

執務机にて書類仕事をしていた熊がな。

いや、熊みたいな大男?

明らかにデカい執務机が小さく見えるんだが…


その筋肉ダルマみたいな熊がさ、俺たちに気付いて立ち上がる。

襲われないよな?


「おぅ、ギムよ。

 えらく早かったではないか。

 予定より5日は早いが?

 何かトラブルでもあったか?」


気やすげに、ギムさんへな。

したらさ、ギムさんが、とんでもないことを。


「御領主様よ。

 なんとか帰ったでな。

 トラブルじゃが、盛大なのがのぅ。

 そこら辺を含めて、報告じゃな」


いや、御領主様?

うーん、確かに執務室で執務机に着いて執務してたよ?

だが、熊じゃ!


分かってはいるんだが…脳が拒否を。

あの熊が、伯爵様?

頭がバグるわっ!


「ふむ。

 見込みと違い、鉱石が無かったか?」


「いや。

 そちらは問題なしじゃ。

 合金を作れる鉱石は、存在しちょったわい。

 さらにじゃ。

 プラティオン鉱石の鉱脈まで在りおった!

 十分に見込みがある坑道じゃったぞ」


そのギムさんの言葉に、熊が首を傾げる。


「それは、重畳。

 だが、それならば、何がトラブルなのだ?」


まぁ、鉱石採取と調査に赴き、結果は上々。

なのにトラブルと言われてもなぁ。


「それなのじゃがな。

 坑道へ亜人共が現れよってのぅ。

 そのため、安全に採掘できんように、なってしもうたのじゃ」


ギムさんが告げると、熊が忌々し気にな。


「また亜人かっ!

 一体、何処から沸いてでておるのだ、まったく」


まぁ、ラスカランダ領から亜人被害のため、派兵要請されてるだろうからなぁ。


「それなのじゃが、古代遺跡から現れておるようじゃて」


そう前振りしてから、ギムさんは熊へ事態の報告を。


「ふむ。

 その古代遺跡には狼人族(ろうじんぞく)が居り、亜人共を統べておると、そう申すのだな?」


「さようですじゃ。

 このダイルが確認しとりますでな。

 まず、間違え無かろうかと」


したらさ、熊が俺へな。


「そなたがダイルか。

 偵察大義であった。

 して、その遺跡について、詳しく教えて貰えぬか?」


そう熊からな。


「ハッ!

 私で宜しければ」


そう告げて、遺跡内でのことをな。

もちろん、扉の向こう側については語らんよ。

だが、狼人族の人数など、分かる範囲で報告を。


「ふむ、完全でないにしても、よくぞ、ここ迄の情報を持ち帰ったものだ。

 敵に対する情報を得るは、戦略の根幹である

 天晴れ!

 褒美を取らそうぞ」


そう、にこやかにな。

そっかぁ、報酬がねぇ。


以前なら小踊りせんばかりに喜んだだろうが、色々とインベントリへ取り込み、また、亜空間内の話しもある。

だからさ、そんなに嬉しくは無かったりする。


ま、貰える物は、貰うけどなっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ