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脱出!生還!そして帰還へと、エピソード43

ギムさんが、そのように告げると、御領主様は何か心当たりがあったみたいでな。


「もしや…そなたは、採掘クラン【ガテン堀り】の者か?」

そう尋ねられる。


「さように御座いますな。

 採掘許可を、御領主様に頂いておりまする。

 それでですじゃ。

 シャプリニーグの御領主様からの御依頼であることも、ご存知じゃと思いますんじゃが?」


いやさぁ、ギムさん?

その喋り方は、不味くね?


「さようか…

 つまり、あの件についての採掘。

 そう考えて良さそうであるな」


ありゃ、御領主様は、怒るどころか納得なされた?

なんだ、こりゃ?


『ふむ。

 ダイルは、情報収集へ意識を割けるほどには、並列思考に習熟しておらぬ。

 ゆえに、シャプリニーグ領主が行っておる事業について、知らぬのだな』


クロード様は、何か情報を掴んでいるみたいだ。

なにせ最後の試練で亡くなったから、透過能力を会得されてるからな。

しかも、空間制御能力も死ぬ間際に会得されている。


まぁ、時間制御系は習得できなかったそうだが。

それでも、複数の大型倉庫分の容量があるインベントリを習得している。

さらに、遠方の物を引き寄せたり、送ったりもできるそうな。


俺も物の引き寄せと送付を、クロード様に教わり可能にしてるがな。


でな。

クロード様は、元々魔術の才能があり、弛まぬ鍛錬をされていたため、並列思考などお手のモノでな。

情報収集へ意識を複数割いているんだと。


俺はさ、そこまで並列思考に習熟してないからなぁ。

複数ていどにしか、思考を割けないんだよ。

とてもでは無いが、数十や数百の単位での並列思考はさ。

バケモンか?


そんなクロード様は、遠視と透視、遠聴や透聴にて、各領の情報や王都の情報に留まらず、他国の情報まで得てるらしい。

どう言う精神構造なんだろか?


そんなクロード様がな。

『シャプリニーグ領主は、ある遺跡からドロイドの製図版を手に入れたのだよ。


 家臣に探索を命じておったところ、それを持ち帰ってな。

 なんとか、その製図版の解析に成功し、造るための素材集めに入っておるところだ。


 だが、作成には複数の鉱石から成る合金が、必要不可欠であることが分かってな。

 その素材となる鉱石を集めるため、各地の鉱山を探索させておる最中なのだ。


 そう、ダイル、君たちが採掘に訪れた廃坑。

 あそこも、その一つだ』


そう教えてくれたよ。

とんだ裏話だよな。


しかしさぁ、ドロイドって、亜空間のロボットより遥かに劣る人型機械だよな。

まぁ、俺たちの国にとっては、遥かに高機能な代物なんだが…


しかし御伽話に残るドロイドは、人の暮らしをサポートしたり、護衛などにて戦闘も可能だったハズ。

つまり、様々な用途に使用できる、便利な機械だったかな。


そんなドロイドを扱っていた文明が、何故滅びたのか…現段階では不明だったハズだ。

そんな古代文明の遺物を、安易に再現して大丈夫なのだろうか?


まぁ、お偉様方のことだ、なんとかするんだろうよ。

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