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脱出!生還!そして帰還へと、エピソード36

真夜中の街道を馬車が疾走して行く。

馬たちが駆ける音のみが響いている。

馬車が立てる音が皆無なのだがなぁ。

御者は気付いてないようだ。


いや、これは…気付いているが、気にしないようにしてるのか?

そう言えば先ほど馬を替える際、しきりに馬車を確認してたか?


まぁ、そりゃそうか。

自分が御者をしている馬車から、音が聞こえないどころか、振動さえ感じられなくなったらなぁ。


それを不審に思って点検しても、全く異常が無いんだ。

急ぎで走らせてるから、妥協したみたいだよ。


そんな御者さんの相方は仮眠中。

途中で交代していたな。


だから話し相手は居ないんだが…つい、独り言をさ。


「馬車の異変もだが…やはり、夜中に走らせるのはキツい。

 この闇の何処から、野獣や魔獣が飛び出して来るか…

 道の異変も近付かないと、この暗がりではなぉ。

 特別手当で釣られるんじゃ無かったぜ」


うん、大変ね。

まぁ、馬車の異変は、俺の所為です。

すんまそーん。


たださ、野獣や魔獣は、飛び出して来ないから。

全て糸で始末済みです。


いや。

一部は亜空間に欲しいっうからさ、亜空間へ取り込んだがな。


道もさ、糸を先行させて確認し、あまりにも酷かったら魔術にて整備を。

っかさぁ。

穴が空いてた箇所が3箇所。

倒木にて道が塞がれてた箇所が2箇所。

内1箇所は、盗賊の所為でした。


全て通れるようにし、盗賊は討伐ね。

ヤツらの持ち物と、寝ぐらの物は没収。

ヤツらは、魔術で掘った穴へと。


人族は、穴を掘って捨てるだけで良いから楽だ。

亜人の場合、正しく処理しないと、土地が腐る。

焼くのも、空気が汚染されるため、推奨さるないな。


何故か野獣や魔獣らは、問題なく喰らうことができるみたいだ。

ただ、出来たら野獣に喰わせる方が良い。

魔獣だと、何故かマナを吸収して、強力な個体になる場合がな。

ま、滅多にないけどさ。


修繕前の道を走ってたら、大事故だっただろう。

暗いから道に空いた穴なんか気付けないなさかんなぁ。


っかさぁ、ここら辺へも亜人が現れており、そやつらとクマなどの獣が争った結果、穴が空いたり、木が倒れたりしたみたいだ。


全く、迷惑なっ!


そんな亜人共は、全て討伐済みだ。

野獣で処理できる許容量を超えたため、魔獣を誘導して処理させてんよ。

浄化系魔術でなら処理できるそうなんだなさがな、その魔術を身に付けるのは、困難らしい。

それに素質がない者には、身に付けること自体が不可能なんだとさ。


この領には、3人の術師が確認されており、討伐した亜人の遺体処理に追われてるそうな。


俺も身に付けれるそうなんだがな、難し過ぎてなぁ。

まだまだ修行中なんだわ。

討伐した亜人の浄化を行えるようになるのは、当分先だろう。


俺が浄化魔術を会得できたなら、亜人共を一気に殲滅できるんだが…

前回の亜空間修行でも会得は無理だったよ。

なにせ元々、俺は斥候であり素質なんてない。


修行した者の譲渡記憶はあるが、その者の素質は微妙で会得できてなかったからなぁ。

ただクロード様の考えでは、改造された俺には会得できる可能性があるそうな。

そして修行自体は、他の魔術に対しても有効であるため、無駄にはならない、って、ことらしい。


まぁ、亜人共を殲滅できるようになるならば、頑張りますがね。

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